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6月18日の米国マーケットサマリー:株が上昇、金は最高値更新

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2378 1.2389 ドル/円 90.73 91.01 ユーロ/円 112.31 112.76

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,450.87 +16.70 +.2% S&P500種 1,117.52 +1.48 +.1% ナスダック総合指数 2,309.80 +2.64 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .71% +.01 米国債10年物 3.22% +.03 米国債30年物 4.14% +.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,258.30 +9.60 +.77% 原油先物 (ドル/バレル) 77.35 +.56 +.73%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対し、週間ベ ースでは約1年で最大の上げとなりそうだ。株式相場上昇のほか、 欧州債務危機の後退が背景にある。

ユーロは対円で値上がり。17日のスペイン国債入札が好調だっ たほか、欧州連合(EU)首脳会議(サミット)が、金融機関を対 象にしたストレステスト(健全性審査)の結果公表で合意したこと で、域内金融システムをめぐる投資家の懸念が後退した。ドルは対 円で下落。日本の民主党が財政赤字削減の方針を示したほか、17日 発表された米国の新規失業保険申請件数の増加が影響した。

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、 ファビアン・エリアソン氏は、欧州は「域内の銀行システムがこの 低迷期を乗り切れることを示そうと努力している」と指摘。「この動 きは短期的に市場にとっては非常に大きな安心感となる。長期的に は依然、ゆっくりとした成長だろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時35分現在、ユーロはドルに対し1ユ ーロ=1.2369ドル。一時1.2417ドルと、5月28日以来の高値を 付けた。週初からは2.1%高と、09年5月22日までの週以来で最 大の上げ。円はドルに対し前日比0.3%高の1ドル=90円77銭(前 日は91円1銭)。円の対ユーロ相場は1ユーロ=112円24銭(前 日は112円76銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は週間ベースで続伸 した。先週からの上げ幅は昨年11月以来で最大だった。欧州の債務 抑制策が効果を上げているとの見方が背景。

石油のエクソンモービルほかエネルギー株が上昇。米産金最大 手ニューモント・マイニングを中心に商品株も上げた。米銀JPモ ルガン・チェースは上昇。欧州諸国の財政危機打開策が成功しつつ あるとの観測が背景。

ドラッグストアのウォルグリーンとCVSケアマークは上昇。 両社間で協議を続けてきた薬剤問題の決着が好感された。米通信機 器メーカーのシスコシステムズも上昇。中国最大手のインターネッ ト企業との合意書に署名したのが手掛かりだった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.1%高の1117.51。一時は0.2%安まで下げてい た。ダウ工業株30種平均は16.47ドル(0.2%)上昇して10450.64 ドル。

MTBインベストメント・アドバイザーズの最高投資責任者(C IO)、ジェームズ・ソーン氏は「欧州や中国の減速をめぐる懸念は、 過去1-2週間で発表された企業決算には反映されていない」と述 べた。

◎米国債市場

米国債相場は週間ベースで上昇。インフレ抑制を背景に米連邦 公開市場委員会(FOMC)が政策金利を過去最低水準で維持する との観測が強まり、国債買いが膨らんだ。

株価がもみ合うなか、この日の10年債は下落したものの、週間 では上昇。今週発表された経済指標では、失業保険申請件数が増加 したほか、住宅着工件数は減少、消費者物価指数は低下した。米財 務省は来週、償還期間が短い国債を総額1080億ドル発行する。こ れは先月の入札規模を50億ドル下回る。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャール ズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCはたぶん年末 までは政策金利を据え置くだろう」と指摘。「米経済が今年下期に二 番底に陥るかもしれないとの不安もある」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時9分現在、10年債利回りは週間ベースで2ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)低下の3.21%。

同利回りはこの日は前日比3bp上昇した。一時は10日以来の 低水準となる3.18%を付ける場面もあった。同年債(表面利率

3.5%、2020年5月償還)価格は1/4下げて102 3/8。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は一時オンス当たり1263.70ドルを 付け、過去最高値を更新した。欧州の財政危機に加え、米経済見通 しの不透明感により代替投資先としての金に買いが集まった。

金は年初から15%上昇しており、株や債券のパフォーマンスを 上回っている。一方、ユーロは年初から14%下落。世論調査による と、ギリシャでは国民の大半が国が破たんするかもしれないと考え ている。スペインは7月に247億ユーロの債務償還を迎えるため、 ユーロ圏からの支援が必要となる可能性がある。

デルタ・グローバル・アドバイザーズの主任エコノミスト、マ イケル・ペント氏は「欧州の問題は米国と同じくらいたちが悪い」 と指摘。「ソブリン債や通貨は信用できない。本当に信頼できるのは 金だけだ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場8月限は前日比9.60ドル(0.8%)高の1オンス=1258.30 ドルで取引を終了。中心限月の終値としても過去最高を記録した。 週間ベースでは2.3%上昇し、4週連続でプラスとなった。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は上昇。S&P500種指数が1カ 月ぶりの高水準まで上昇したほか、ドルの対ユーロ相場が上げ幅を 縮小したことで、バレル当たり77ドルを超えた。

週間ベースでは株とともに2週連続上昇。S&P500種指数は 先物・オプションの期限満了に絡んだ売買に伴い相場が押し上げら れた。ドルの対ユーロ相場は3週間ぶりの高値を付けた後で伸び悩 み、代替投資先としての商品の魅力を強めた。

PFGベストのバイスプレジデント、フィル・フリン氏(シカ ゴ在勤)は「原油は株とドルの動きに左右されている」と指摘。「こ の日は原油そのものの動きはなかった。その他の市場の動きを追っ ているだけだ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前 日比0.39ドル(0.51%)高の1バレル=77.18ドルで取引を終了 した。過去1年間では8.1%上昇。週間ベースでは4.6%上昇した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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