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MSCI先進国入り待つ韓国、採用なら最大5兆円買い-サムスン証

韓国証券大手のサムスン証券では、 世界の機関投資家がベンチマーク(運用成績の比較対象指標)に使う 米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSC I)株価指数の先進国指数に韓国株が採用された場合、最大で約5兆 円の買い需要が発生すると見ている。

韓国株は昨年9月、世界の2大投資指標である英FTSE指数の 先進国指数に組み入れられた。サムスン証のミン・ギョンセ東京支店 長はブルームバーグとのインタビューで、FTSE先進国指数に採用 されると、傾向として1、2年のうちにMSCI先進国指数に組み入 れられると指摘。採用後は、日本円で1兆円から5兆円(100-500億 ドル)程度の韓国株の買い需要が発生するとの認識を示した。MSC Iは6月21日、2010年の市場分類見直しを発表する。

韓国株市場の時価総額は、17日時点で8289億ドル(約75兆円)。 MSCIでは2008年12月、09年6月までに韓国株の先進国指数編入 の是非を決めるとしていたが、昨年は見送られ、検討継続とした経緯 がある。韓国株がMSCI先進国指数に入れば、同指数を基準にした MSCIコクサイ指数をグローバル投資のベンチマークとしている事 情から、日本でも韓国株の組み入れ需要が発生する可能性は高い。

サムスン証によると、09年時点で日本の機関投資家は海外投資全 体のうち0.7%程度を韓国株に投資、金額は3368億円だった。しかし MSCI先進国指数の仲間入りとなれば、率で2%、金額で8786億円 まで高まると試算する。

サムスン証はことし4月、東京支店(東京・港区)を開設し、支 店長のほか管理部門2名、営業部門2名の体制を整えた。今後は毎年 1名程度の営業担当者を増員、日本の生保や年金など機関投資家向け に韓国株のブローカー(仲介)業務を強化する方針だ。ミン支店長は、 「日本の機関投資家の海外投資は過去に比べ増えてきている。MSC I先進国指数の採用をきっかけに、ビジネスを拡大したい」と言う。

またミン支店長は、「韓国企業は通貨危機を乗り越えた経験則など があり、対応のスピードが早い」と韓国企業の魅力、リーマン・ショ ック後の韓国株の堅調さを指摘しながら、「日本市場での韓国株のブロ ーカー業務のシェアを3年以内に5%、トップクラスとなる10%以上 の確保を当面は目指す」と述べた。

サムスン証は1982年の設立、時価総額、預かり資産で韓国トップ の総合証券会社だ。証券アナリスト29名を抱える調査部隊が強みで、 Asiamoney Pollで3年連続1位となった。毎年5月にソウルで海外投 資家向けIRコンファレンスを開催、今後はこうした場所にも日本の 投資家を招待していく。ことしは海外投資家100名が参加、韓国企業 70社がIRを行った。ブローカー業務ができる支店を日本で開設する 韓国の証券会社は、同証と現代証券の2社。韓国の証券会社以外の競 合先は、ゴールドマン・サックスなどグローバル・ブローカーとなる。

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