コンテンツにスキップする

ギリシャの未婚女性が窮地に、年金改革で遺族年金の受給権見直しも

アテネの私立学校で教師を務める ソフィア・コンスタンティニドウさん(52)。彼女にはもっと実入り が良い仕事がある。それは未婚のままでいることだ。

コンスタンティニドウさんは亡き母の公的年金の一部としてギリ シャ政府から毎月400ユーロ(約4万5000円)を受給している。死亡 した公務員が残した一人っ子として、未婚であることを条件に、遺族年 金を生涯受給する資格を得ているためだ。

20年前に母を失ったコンスタンティニドウさんはインタビューで 遺族年金について「これが理由で結婚を望まなかったわけではないけれ ども、40歳になった後、自分が独身を貫くだろうと悟った。受給でき ることに感謝している」と話した。

多額の債務を抱えるギリシャに対して欧州連合(EU)と国際通 貨基金(IMF)、債券投資家は厳しい目を向けており、同国が歳入を 超えた歳出を行っている最たる例として、年金制度に注目している。経 済協力開発機構(OECD)によると、ギリシャの年金生活者の受給額 は引退前の給与水準の96%と、ドイツの2倍強だという。

パパンドレウ首相率いるギリシャの政策当局は今月、EUとIMF が同国の債務危機克服に貢献すると指摘する年金制度改革に着手する。 ギリシャは先月の1100億ユーロの支援合意に基づき、年金支給開始年 齢を現行の早ければ58歳から65歳に引き上げるとともに早期退職を 抑制するなどの措置を講じる見通し。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE