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英BPと米ナルコを化学分散剤による被害で提訴-原油流出で住民ら

メキシコ湾の原油流出事故に絡み、 流出原油の処理に利用されている化学分散剤が、原油そのものの4倍に 上る毒性があるとして、米ルイジアナ州の住民らが英石油大手BPと水 処理システムメーカーの米ナルコ・ホールディングの子会社を提訴し た。

リグ(石油掘削装置)「ディープウオーター・ホライズン」で4月 に爆発事故が発生して以降、BPは原油の分解と沿岸地域への被害の軽 減のため分散剤を利用している。原告側は、BPが資金の節約と「原油 流出に対する国民の反応を抑えるために」分散剤を利用し原油をメキシ コ湾の海底にとどまらせようとしていると主張した。

ニューオーリンズの連邦地裁に17日提起されたのは、分散剤によ る被害を訴えるメキシコ湾岸の労働者や住民による集団訴訟。原告側は 少なくとも500万ドル(約4億5000万円)の現実的損害賠償と不特定 額の懲罰的損害賠償を求めている。

訴状は「分散剤はメキシコ湾全域に散布され、毒性のある化学物質 が永久に海底や生態系の食物連鎖の一部となっている」と指摘してい る。

関連企業と米政府機関でつくる事故対策本部によると、メキシコ湾 では事故が発生した4月20日以降、13億ガロンを超える分散剤が散布 されている。BPは、米国史上最悪となった原油流出から湿地帯の動植 物の生息地を守るため、上空や海底からナルコ製の分散剤「コレキシ ト」を散布している。

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