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6月17日の米国マーケットサマリー:株が上昇、ユーロ大幅高

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2390 1.2311 ドル/円 90.98 91.44 ユーロ/円 112.72 112.57

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,434.17 +24.71 +.2% S&P500種 1,116.03 +1.42 +.1% ナスダック総合指数 2,307.16 +1.23 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .70% -.02 米国債10年物 3.20% -.06 米国債30年物 4.14% -.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,248.70 +18.20 +1.48% 原油先物 (ドル/バレル) 76.57 -1.10 -

1.42%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して上昇。ほぼ 3週間ぶりに1ユーロ=1.24ドル台を回復した。スペインの国債入 札が順調だったことから、欧州債務危機への懸念が後退した。

米フィラデルフィア連銀が発表した6月の同地区製造業景況指数 は前月から大幅に低下。これを嫌気した株安を売り材料に、ユーロは 上げ幅を縮めた。ドルは対円で3週間ぶり安値を付けた。先週の米失 業保険申請件数が予想に反して前週比で増加したことが材料。スイ ス・フランはユーロに対して上昇。スイス国立銀行(SNB、中央銀 行)が、デフレリスクが「大きく後退した」と指摘したことを受けた。

シティグループの為替ストラテジスト、トッド・エルマー氏(ニ ューヨーク在勤)は「欧州の混乱を発端とする流動性危機の拡大懸念 が後退し始めており、リスク選好に動くことが一段と重要になるかも しれない」と分析。「ユーロのショートカバー(買い戻し)が多少見 られており、それが若干の上昇圧力となっている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時46分現在、ユーロはドルに対し前日 比0.5%高の1ユーロ=1.2377ドル(前日は1.2311ドル)。一 時1.2413ドルと、5月28日以来の高値を付けた。ユーロは対円 で1ユーロ=112円31銭(前日は112円57銭)。スイス・フラ ンは1ユーロ=1.3779フラン(前日1.3924フラン)に上昇した。 ドルの対円相場は前日比0.8%安の1ドル=90円75銭。一時90 円51銭と、5月27日以来の安値を付けた。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。テクノロジー株や生活必需品株、工業株が終 盤にかけて値上がりし、相場全体も上げに転じた。午前に発表された 経済統計で景気回復の鈍化が懸念され、軟調な場面が目立った。

アップルは上昇。コンピューター株の上げをけん引した。携帯電 話の最新モデル「iPhone(アイフォーン)4」をめぐる楽観が 広がった。クレディ・スイス・グループが工業株の買いを推奨したた め、薄膜太陽電池モジュール・メーカーのファースト・ソーラーを中 心に買いが入った。ユーロが対ドルでこの日の高値付近まで戻すと、 欧州債務危機が抑制されているとの見方が強まった。これをきっかけ に米主要株価指数はプラスに転じた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.1%高の1116.04。3日連続で200日移動平均 を上回った。ダウ工業株30種平均は24.71ドル(0.2%)上昇し て10434.17ドル。一時、90ドル安となる場面があった。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド共同最高投 資責任者(CIO)は「過去2日間、経済統計の内容を考えると、米 株式相場はよく持ちこたえている。200日移動平均を上回り続けてお り、それは良いことだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは1週間ぶりの低水準となっ た。米新規失業保険申請件数が予想に反して増加したほか、米消費者 物価指数(CPI)が低下したことから、米連邦公開市場委員会(F OMC)が政策金利を低水準で維持するとの見方が強まった。

フィラデルフィア連銀が発表した6月の同地区製造業景況指数 が8と、前月の21.4から大幅に低下したことが示されると、米国債 は上げ幅を拡大した。同指数ではゼロが拡大と縮小の境目を示す。米 財務省は来週、1080億ドル規模の償還期限が短い国債入札を実施す ると発表。これは先月の規模を50億ドル下回る。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス氏は「投資家は景気回復見通しについて神経質になっている」と 指摘。「デフレの風が引き続き吹いている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時35分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.20%。一時は3.18%と、10 日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率3.5%、2020年5月償 還)価格は17/32上げて102 17/32。2年債利回りは2bp低下 の0.71%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。ドルの低迷と欧州のソブリン債 危機をめぐる懸念から、通貨に代わる投資需要が高まり、過去最高値 に接近した。

主要6通貨に対するドル指数はほぼ4週間ぶりの低水準まで低下。 米失業保険申請件数が予想外に増加したことに反応した。ユーロ圏の 財政危機を背景に、ユーロの対ドル相場は年初から14%下落してい る。金相場は8日にオンス当たり1254.50ドルを付け、過去最高値 を更新した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドディ ーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は「金は世界の負担を一 身に受けている」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場8月限は前日比18.20ドル(1.5%)高の1オンス=

1248.70ドルで取引を終了。上昇率は7日以降で最大となった。一 時は1252.80ドルまで上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は6週間ぶり高値から下落。米失業 保険申請件数が予想外に増加したほか、フィラデルフィア地区の製造 業の拡大ペースが減速したことを嫌気した。

原油は4日ぶりに下落。米労働省が発表した12日に終わった1 週間の新規失業保険申請件数は過去1カ月で最高となった。フィラデ ルフィア連銀が発表した6月の同地区製造業景況指数は昨年8月以 来の低水準となった。

IAFアドバイザーズのマネジングディレクター、カイル・クー パー氏(ヒューストン在勤)は「フィラデルフィア連銀指数と失業保 険申請件数の結果を受け、経済成長とそれに伴うエネルギー需要をめ ぐる懸念が高まっている」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比0.88ドル(1.13%)安の1バレル=76.79ドルで取引を終了し た。過去1年間の上昇率は8%。

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