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米国債:上昇、失業保険申請増で-低金利長期化を予想

米国債相場は上昇。2年債利回り は3週間ぶりの低水準となった。米新規失業保険申請件数が予想に反 して増加したほか、米消費者物価指数(CPI)が低下したことから、 米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を低水準で維持すると の見方が強まった。

フィラデルフィア連銀が発表した6月の同地区製造業景況指数 が8と、前月の21.4から大幅に低下したことが示されると、米国債 は上げ幅を拡大した。同指数ではゼロが拡大と縮小の境目を示す。米 財務省は来週、1080億ドル規模の償還期限が短い国債入札を実施す ると発表。これは先月の規模を50億ドル下回る。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス氏は「投資家は景気回復見通しについて神経質になっている」と 指摘。「デフレの風が引き続き吹いている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時42分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.19%。一時は3.18%と、10 日以 来の低水準を付けた。同年債(表面利率3.5%、2020年5月償還) 価格は18/32上げて102 19/32。2年債利回りは2bp低下の

0.71%。一時は0.69%と、5月25日以来の低水準となった。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロース氏は、政府関連 債券の保有を昨年11月と並ぶ高い水準に増やした。同社のウェブサ イトによると、トータル・リターン・ファンド(運用資産2279億ド ル)に占める、政府関連債券の保有比率は5月に51%に増加。前月 は36%だった。

最高の保有資産

グロース氏は今月、政府関連債券の一角である米国債は、債券投 資家にとっては最高の保有資産だとの見方を示した。米国の民間部門 の雇用創出が実現していないことや、欧州のソブリン債危機が域内の 銀行セクターにとって脅威になっていることを理由に挙げた。

米財務省は来週22日から3日間連続で実施する入札の規模を発 表。2年債が400億ドル、5年債は380億ドル、7年債は300億ド ルとなる。先月はそれぞれ、420億ドル、400億ドル、310億ドルだ った。

ジェフリーズ(ニューヨーク)のチーフ金融エコノミスト、ウォ ード・マッカーシー氏は「財務省の発表は、同省の資金調達が当面は 引き続き減少することを新たに示唆するものだ。これは入札規模が継 続して縮小することを意味している」と指摘。「発行高の縮小は期間 の短い国債に集中しており、財務省は期間の長い債券で資金調達して いる。これは利回り曲線のわずかなスティープ化を意味する」と述べ た。

経済統計

米労働省が発表した12日に終わった1週間の新規失業保険申請 件数(季節調整済み)は前週から1万2000件増加して47万2000 件。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は 45万件だった。

フィラデルフィア連銀区製造業景況指数で、ブルームバーグがま とめたエコノミスト調査の予想中央値は20だった。今回の指数8は 10カ月ぶりの低水準。

米労働省が発表した5月の米CPI(季節調整済み)は前月比

0.2%低下。低下率は2008年12月以来最大となった。5月の食品 とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.1%上昇だった。

CMEグループの取引所の金利先物動向によると、FOMCが 12月の会合までに政策金利を少なくとも0.25ポイント引き上げる 確率は26%。1カ月前の38%から低下した。

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