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ブラジル債、発行時期異なる債券のスプレッド縮小-欧州の懸念後退で

欧州債のデフォルト(債務不 履行)懸念後退がブラジル国債の取引水準に反映し始めている。

2004年発行のブラジル債(表面利率8.875%、2019年償還) と09年発行のブラジル債(表面利率5.875%、2019年償還)の 利回り格差(スプレッド)は23ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)と、今月初めの26bpから縮小した。ただスプレッド は昨年11月以来の高水準にあり、年初来の平均14bpも上回っ ている。ブルームバーグのデータが示した。

ギリシャやスペイン、イタリアの格下げを受けて、投資家が より売買しやすい証券に向かったため、流動性が比較的低い09 年発行のブラジル債の需要が低迷した。しかし、7500億ユーロ (約84兆円)規模のユーロ圏支援策によって世界の景気回復への 信頼感が高まった今、金融市場の持ち直しに伴って両債券のスプ レッドは今後10bp程度に縮小すると、英銀バークレイズはみて いる。

バルティック・セキュリティーズのストラテジスト、キャス リン・ルーニー・ベラ氏は電話インタビューで「ブラジルはリス ク回避志向の見直しに伴う資金フロー拡大の恩恵を受けるだろ う」と予測。「変動性が高い時期にあるため」、投資家は「迅速 に売却できるように流動性の高い銘柄の保有を望んだ」と語り、 「償還を迎える時期は年が同じで数カ月しか違わないことから、 両債券のスプレッドの格差はさほど大きくならないはずだ」と続 けた。

ブルームバーグのデータによると、04年発行のブラジル債利 回りは4月半ば以降、2bp上昇の4.81%。価格は額面1ドル 当たり0.66セント下落して130.19セント。09年発行の債券は利 回りが5bp低下の4.59%と、半年ぶりの低水準。価格は0.24 セント高の109.03セント。

バークレイズのアナリスト、ドナト・グアリノ氏(ニューヨ ーク在勤)は「価格が同じであれば最近発行された債券に売買が 集まる傾向がある」とし、「リスク回避志向が強い場合、投資家 は流動性の高い債券を保有している方が、安心感が得られる」と 説明した。

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