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愛知鋼株急騰、自動車モーター用新合金の開発で-高耐熱で低コスト

トヨタグループの特殊鋼メーカー、 愛知製鋼株が一時前日比7.4%高の391円と急騰。5月18日以来、約 1カ月ぶりの高値水準に戻した。自動車のユニット系モーターに使わ れる新合金を開発した、と16日に発表。従来品に比べ耐熱性が高く、 約2割のコストダウンも可能で、同製品の採用拡大などが期待された。

愛知鋼は16日の取引終了後、モーター用のボンド磁石「マグファ イン」の次世代製品「マグファインMF18P」の開発に成功した、と 発表した。従来は最高120度の環境下でしか使用ができなかったが、 ネオジムという磁粉を特殊コーティングした結果、最高150度まで使 用可能に温度環境を高めた。また、希少金属の「ディスプロシウム(D y)」を使わずに同新合金を製造でき、生産コストの最大2割引き下げ が可能になる。

同社電磁品事業本部の野杁智之氏は、耐熱性の向上で車輪ロック 防止装置(ABS)や電動パワーステアリング(EPS)での使用が 可能になるほか、燃料ポンプ用モーターへの応用展開も可能と説明。 同社ではさらに耐熱性を高めていく方針で、「将来はハイブリッド車や 電気自動車用の大型駆動モーターにも応用できるようにしたい」とし ていた。

同新合金の量産開始時期は2011年春の予定で、12年3月期には 月刊50トンの販売を目指す。

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