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英BP債、ディストレスト債から脱却-スプレッドなおジャンク級並み

英メジャー(国際石油資本)BP が3四半期の配当取りやめと、原油流出事故の被害補償のための200 億ドル(約1兆8000億円)の基金創設を決めたことを手掛かりに、 BP債は4時間に及ぶディストレスト債並みの取引水準から脱却した。

米金融取引業規制機構(FINRA)の債券価格報告システム、 トレースによると、7億5000万ドル規模のBP債(2011年償還、表 面利率1.55%)の価格は額面1ドル当たり2.25セント上昇して

94.5セント。一時は87.9セントに下落していた。CMAデータビジ ョンによれば、BPの1年物クレジット・デフォルト・スワップ(C DS)スプレッドは355ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の997.25bp。一時1075bpまで上昇した後、上げ幅を縮めた。

BPはオバマ米大統領との会合を受け、年間100億ドルに上る配 当の削減を決定し、特別預託口座の開設に同意した。これを受け、B P債は米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が縮小したもの の、依然としてジャンク(投資非適格級)債に近い水準で取引されて いる。ジャンク債の格付けは、スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)のBP格付け「AA-」を少なくとも7段階下回る水準だ。

BPのバイロン・グロート最高財務責任者(CFO)は16日、 配当カットと特別預託口座に関する市場関係者との電話会議で、「CD Sスプレッドが上昇し、社債保有者は若干の不透明感を感じていた」 とし、「今回の措置で沈静効果が出てくるだろう」と述べた。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のビル・グロース共同最高投資責任者(CIO)は最近、満期が短め のBP債1億ドルを購入。また、原油が流出している油井の権益25% を保有する米石油会社アナダーコ・ペトロリアムの債券も取得した。 PIMCOの広報担当者、マーク・ポーターフィールド氏が16日に 電子メールで明らかにした。

トレースによると、BP債のスプレッドは16日に591bpと、 前日の804bpから低下した。ニューヨーク時間午前8時22分(日 本時間午後9時22分)には一時1257bpに達した。スプレッドが 1000bpを上回るとディストレスト債と見なされる。バンク・オブ・ アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、投機的水準で最も 高い格付けの企業のスプレッド平均は527bp。

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