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三井不や菱地所株上昇、NAV比較で割安感-GSが格上げ

三井不動産や三菱地所の株価が上 昇。都市部のオフィス市況の悪化は続いているが、直近の下落で両銘 柄の株価は過度に売られ過ぎの水準にあるとの見方が一部アナリスト から示された。世界的な株式・金融市場の安定で、出遅れ業種を見直 す動きも出ており、不動産株にもそうした投資資金が入った。

三井不株は一時前日比2.4%高の1414円、 菱地所株は同1.7%高 の1381円まで上昇。東証1部33業種の不動産指数も一時1.4%高ま であり、その他製品、卸売、鉱業などと並び上昇率上位に並んでいる。 6月月初から前日までの33業種の騰落状況を見ると、これら業種は下 落率上位に入っていたため、きょうは見直しの動きが確認できる。

ゴールドマン・サックス(GS)証券は16日、「最悪シナリオを 織り込んでも割安」などと評価し、三井不、菱地所の投資判断を従来 の「中立」から「買い」に引き上げた。岡田さちこアナリストは16 日付のリポートで、「東京主要5区のオフィス空室率は8.94%に達し、 上昇が止まる気配はなく、不動産株を押し下げるカタリスト不足は否 めない」と指摘。ただ一方で、「最近の株価調整で三井不動産、三菱地 所はNAV(純資産価値)に対するディスカウント率が大きく、非常 に割安な水準に達しており、買いの好機と考える」との見方を示した。

NAVは、保有不動産の時価を反映した企業の純資産価値で、不 動産会社の解散価値の目安になる。GS証の試算によると、三井不の NAVは1725円、三菱地は1652円。前日終値から算出したディスカ ウント率は21%、19%に達している。岡田氏は、「両社は空室率が低 位安定していることや、不動産評価損リスクも小さいため、弱気シナ リオにおいても株価下落余地は小さい」と言う。

このほか、住友不動産とNTT都市開発をそれぞれ 「売り」から 「中立」に格上げしており、住友不が同2.7%高の1676円、NTT都 市が同1.9%高の8万円まで上げる場面があった。

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