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英財務相:英金融サービス機構を廃止へ-権限の大半は中銀に

オズボーン英財務相は英金融サー ビス機構(FSA)を廃止し、その権限の大半をイングランド銀行(英 中央銀行)に与える考えを明らかにした。英金融規制システムの改革 としてはこの10年余りで最大規模となる。

オズボーン財務相によると、FSAは今後2年間で段階的に縮小 され、3つの機関に置き換わる。金融規制局が英中銀の傘下に創設さ れるほか、金融政策会議が英中銀の内部に設置され、消費者保護・市 場局も設けられる。

5月の総選挙で政権交代を実現した保守党のオズボーン財務相は、 約1年前に公約した国内銀行・市場監視の制度改革を進めている。同 相は、ブラウン前政権が確立した制度が、金融危機を阻止できなかっ たと批判している。金融危機によって納税者は1兆4000億ポンド(約 189兆円)もの負担を強いられ、英経済は戦後最悪のリセッション(景 気後退)に陥った。

オズボーン財務相は16日、金融関係者との会合で、「危機の最中 に債務が急速かつ持続不可能な水準で増加した。その債務はマクロ経 済・規制システムが阻止できなかったばかりか、確認さえ全くできな かった」と強調した。

今回の計画に伴い、中銀とFSA、財務省が責任を分担する3部 で構成する規制システムは廃止され、その責任の大半を英中銀のキン グ総裁が担うことになる。同相によると、制度改革に関する法律は 2012年までに施行される見通し。

BBA

英国銀行協会(BBA)のアンジェラ・ナイト代表は、金融規制 システムの「透明性を高め一段と効果的」にする措置を歓迎する意向 を示すとともに、制度移行期間に政府を支援すると表明した。

新たな制度で、金融監督の執行権は新設の金融政策会議に移るこ とになる。金融政策会議は現在の金融政策委員会(MPC)と同様の 形で運営されるが、「経済・金融の安定性を脅かしかねないマクロの問 題について経済を監督する責任・手段と、効果的に対応する手段を備 える」と、オズボーン財務相は説明した。キング総裁が議長を務め、 FSAのへクター・サンツ最高経営責任者(CEO)らでメンバーを 構成する。

金融規制局について同相は「銀行や投資銀行、住宅金融会社、保 険会社を含む金融機関に対するプルーデンシャル規制を実施する」と 指摘した。サンツ氏がCEOに就任し、キング総裁が局長を務める。

同相によると、消費者保護・市場局は、「消費者にサービスを提供 する」金融機関を規制し、「英金融市場の統合性」を維持する。

同相はまた、現在は複数の組織が対処している「深刻な経済犯罪」 を1カ所で対応できるようにすると述べた。

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