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6月16日の米国マーケットサマリー:米国債上昇、ユーロもみ合い

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替    スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2306 1.2332 ドル/円 91.44 91.46 ユーロ/円 112.52 112.78

株    終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,409.46 +4.69 +.0% S&P500種 1,114.61 -.62 -.1% ナスダック総合指数 2,305.93 +.05 +.0%

債券  直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .73% -.02 米国債10年物 3.26% -.04 米国債30年物 4.18% -.04

商品 (中心限月)   終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,230.50 -3.90 -.32% 原油先物 (ドル/バレル) 77.60 +.66 +.86%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがもみ合う展開。米株式 相場が上げ下げを繰り返したほか、欧州のソブリン債危機が投資家の リスク選好を後退させるとの懸念が高まったことも影響した。

ユーロはドルに対し下げ幅を縮小。スペイン銀行(中央銀行)が 国際支援が必要になるとの憶測を払しょくするため、同国の銀行に対 して実施したストレステスト(健全性審査)の結果を公表する方針を 示したことが材料視された。ユーロと米S&P500種株価指数との相 関度は53%と、5月末の約32%から高まっている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア為替ストラテジスト、 ウィン・シン氏は「ユーロ圏には依然として覆い隠すことのできない 深刻な問題がある」と指摘。「市場では不透明感が強く、世界の経済 成長に対する懸念も続いている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時33分現在、ユーロはドルに対し前日 比0.1%安の1ユーロ=1.2318ドル(前日は1.2332ドル)。一時

0.6%安まで下げる場面もあった。ドルは対円で1ドル=91円41銭 (前日は91円46銭)。一時は0.4%安の91円10銭まで下げた。 ユーロの対円相場は1ユーロ=112円57銭(前日112円78銭)。一 時0.9%安を付けた。

◎米国株式市場

米株式相場は総じて下落。午前に発表された5月の住宅着工件数 が前月比で減少したほか、小荷物輸送フェデックスの利益見通しが市 場予想を下回ったことから、景気回復力に懸念が広がった。

フェデックスは下落。同社は医療関連や年金のコスト増で利益が 押し下げられるとの見通しを示した。米住宅金融のファニーメイ(米 連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)は急 落。当局が2社に対し、証券取引所の上場廃止を指示した。

米国市場に上場する英BPの株価は上昇。一時的にエネルギー株 が上昇、相場を押し上げる場面もあった。BPは原油流出の賠償で 200億ドルの拠出に合意した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は2対3。ニュ ーヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前 日比0.1%安の1114.60。一時は0.3%上昇した。ダウ工業株30 種 平均は4.69ドル(0.1%未満)上昇して10409.46ドル。

ヘネシー・アドバイザーズの資産運用マネジャー、フランク・イ ンガーラ氏は、「市場はニュースを材料に取引しており、メキシコ湾 には注目が集まっている」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が3日ぶりに上昇。5月の米住宅着工件 数が約1年ぶりの大幅な減少となったことや、米生産者物価指数(P PI)が低下したことが背景。

米景気回復が失速しているとの兆しから、10年債利回りは4日 以来の高水準付近から低下した。ユーロは2週間ぶり高値から下落。 スペインが2500億ユーロの与信枠を求めていると、エル・エコノミ スタ紙が報じた。スペインはじめ、国際通貨基金(IMF)や欧州連 合(EU)、米財務省は同報道を否定した。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの米国債トレーディング責任者、 トーマス・トゥッチ氏は、「住宅の統計は予想よりも弱い内容だった」 と指摘。「展望は悪化しており、今後の金利低下を示唆している」と 述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時38分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下の3.29%。一時は3.31%に上昇し、4 日以来となる高水準まで2bp未満に迫った。同年債(表面利率

3.5%、2020年5月償還)価格は1/8上げて101 3/4。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。一時は1週間ぶりの高値を付け たものの、上昇は行き過ぎだったとの見方から売りが優勢となった。

欧州のソブリン債をめぐる懸念から、金は一時オンス当たり

1239.50ドルと、9日以来の高値を付けた。年初からの上昇率は12%。 8日には同1254.50ドルと過去最高値を更新した。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラン 社長は「金は高値圏で伸び悩んでいる」と指摘。「金は1オンス=1250 ドルより上にも、1210ドルより下にも動きにくい」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場8月限は前日比3.90ドル(0.3%)安の1オンス=1230.50 ド ルで取引を終了。過去最高値からは1.9%下げている。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は上昇。米国の週間在庫統計で製油 所の設備稼働率が低下したほか、ガソリン在庫が減少したことを手掛 かりに、1カ月ぶり高値まで押し上げられた。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した11日終 了週の週間在庫統計では、製油所の設備稼働率が87.9%と、前週か ら1.2%低下。ガソリン在庫は2億1830万バレルと、前週比63万 6000バレル減少した。在庫の増減については、アナリスト予想は二 分されていた。

エネルギーコンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス のジェイソン・シェンカー社長(テキサス州オースティン在勤)は「製 油所の設備稼働率の数字が石油製品相場を押し上げており、原油もこ れに下支えされている」と指摘。「これは明らかに石油製品主導の上 昇だ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物7月限は前日 比0.73ドル(0.95%)高の1バレル=77.67ドルで取引を終了。 一時は78.13ドルと、5月10日以来の高水準まで上昇した。過去1 年間では10%上昇している。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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