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米大統領:英BPは1.8兆円拠出、損害補償の特別預託口座に

オバマ米大統領は、英石油会社B Pがメキシコ湾原油流出事故の損害補償の原資として、200億ドル(約 1兆8300億円)を特別預託口座に4年間で拠出すると発表した。この 口座は、弁護士であり米政府の企業幹部報酬監督官のケネス・ファイ ンバーグ氏が独立して管理する。

オバマ大統領は、ホワイトハウスでBP幹部と会談した後、この 拠出金がBPの清掃費用や経済損失の補償責任に上限を設けるもので はないと説明。また個人や州がBPを提訴する権利は維持されるとし た。BPは流出事故により失業した石油関連労働者支援でさらに1億 ドルを提供する。

大統領は「この200億ドルは、住民や企業の補償請求が受け入れ られることを十分保証するだろう」と述べ、「湾岸地域の住民に対しB Pが責任を果たすことへのわたしのコミットメントがある」と語った。

BPのカールヘンリック・スバンベリ会長は大統領との会談後、 同社が今年1-3月(第1四半期)から7-9月(第3四半期)の配 当を取りやめると述べるとともに、米国民へ謝罪した。同会長は「わ れわれは大統領に、言葉では不十分だと伝えた」とした上で、「われわ れは行動で判断されるだろうし、そうされるべきだと理解している」 と語った。

16日の米株式市場でBPの米国預託証券(ADR)は、45セント 高の31.85ドルで取引を終えた。一時は33ドルまで上昇した。リグ(石 油掘削設備)「ディープウォーター・ホライズン」で爆発事故が起きた 4月20日以降では46%下げている。

4時間近くにわたる会談

大統領はBPが義務を果たすことができると確信していると述べ、 「BPは強く存続可能な企業であり、今後もそうあり続けることがわ れわれの利益でもある」と強調した。

トニー・ヘイワード最高経営責任者(CEO)らが参加した、4 時間近くにわたったBP幹部と大統領との会談終了後に、合意内容が 発表された。政府側の出席者は、ホールダー司法長官、エマニュエル 大統領首席補佐官、サマーズ国家経済会議(NEC)委員長ら。

合意されたBPの拠出額は、米民主党のリード上院院内総務(ネ バダ州)が、原油流出によって被害を受けた住民や企業への補償で預 託すべきだと提言した額と同水準だった。

米政府は15日、推定原油流出量を1日当たり3万5000-6万バ レルに引き上げた。この推定量の下限に基づけば、これまでの流出量 は計199万バレルとなり、1989年にアラスカ沖で座礁した米エクソン モービルのバルデス号から流出した26万2000バレルを上回った。

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