米国債(30日):10年債上昇、月間で1月来のプラス

米国債市場では10年債が月間ベ ースで1月以来の上昇となった。米国の景気回復ペースに加速の兆し が見られるものの、ギリシャの財政危機で安全な国債を求める動きが 再び強まっている。

30日の市場では、利回りは低下。ギリシャと欧州連合(EU)、 国際通貨基金(IMF)との協議決裂に備えて警戒を強める動きが広 がった。

BNPパリバの金利ストラテジスト、セルゲイ・ボンダルチャク 氏は、「こうしたリスク回避ムードが広がるなかで投資家は引き金を 引くのが非常に速く、米国債の購入に動いている」と分析。「心配性 の債券投資家は、次の大規模な質への逃避に備えつつある」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時16分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.67%。同年債(表面利率3.625%、2020 年2月償還)価格は、17/32上げて99 21/32。

利回りは一時3.65%と、3月23日以来の低水準を付けた。月 初からは15bpの下げとなる。2年債利回りは、前月末比で6bp 低下の0.96%

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、4月 の米国債の投資リターンは29日までの時点でプラス0.7%。3月は

0.9%のマイナスだった。

米経済成長

米商務省が発表した2010年1-3月(第1四半期)の実質国内 総生産(GDP、速報値、季節調整済み、年率)は前期比3.2%増加 した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央 値は3.3%増だった。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの金利ストラテジスト、キース・ ブラックウェル氏は「全般的にリスク資産にとってはこの数字はプラ スとなる」とした上で、「これにより、利回りには上昇圧力がかかる だろう」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が物価指標として注目する食品 とエネルギーを除く個人消費支出(PCE)コア価格指数は、1-3 月(第1四半期)に前期比年率0.6%上昇と、ブルームバーグ・ニュ ースが実施した調査の予想中央値(0.5%上昇)を上回った。

行き過ぎ懸念

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト53人を対象にまとめ た調査の中央値によれば、労働省が7日発表する4月の雇用統計では、 雇用者数は18万9000人増加となったもようだ。この増加幅は、07 年3月以降で最大。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス氏は「相場は多少速く動き過ぎている。これは行き過ぎだ」と指 摘。「少なくとも金利の低下が止まるべき十分な理由がある」と語っ た。

ブルームバーグがまとめた調査の加重平均によると、10年債利 回りは今四半期(4-6月)末に3.82%に上昇する見通しだ。2年 債利回りは1.15%に上昇すると見込まれている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE