住宅値上がり「一部説明困難」、04年FOMCでスタッフ

米連邦準備制度理事会(FRB) の調査スタッフは、2004年6月の連邦公開市場委員会(FOMC) 会合で、住宅価格の上昇を完全に説明することはできないと報告して いた。FRBが30日公表した04年FOMC会合議事録全文で明ら かになった。

それによると当時FRBの調査局アソシエートディレクターを 務めていたスティーブン・オリナー氏は04年6月30日のFOMC 定例会合で、家賃と住宅価格の比率が最近の傾向からずれており、「フ ァンダメンタルズ」では説明がつかないと指摘した。

オリナー氏は「巨大な住宅バブルが起こっているとわれわれが認 識しているような印象は与えたくない」とした上で、「われわれは、 住宅価格の上昇の大部分がファンダメンタルズによるものだと考え ている。だが、ファンダメンタルズを考慮してもなお、上昇の一部に は説明の難しいものがある」と言及した。

当時金融当局が低金利を維持する一方、住宅価格の上昇は加速。 最終的には価値崩落につながり、金融危機の引き金を引く形となった。 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅 価格指数は04年7月に前年同月比で20%上昇と、過去最大の伸びを 示した。

米金融当局は04年6月に、フェデラルファンド(FF)金利を 1%から1.25%に引き上げた。その後も0.25ポイントの小刻みな 利上げを続け、FF金利が5.25%のピークに達するのは利上げ開始 から2年後の06年6月だった。

「住宅、過度の懸念は不要」と前議長

グリーンスパン前FRB議長は、議長を務めていた04年10月 19日の講演で、住宅価格崩壊のリスクについて提起。「こうした懸念 は直ちに退けられるものではない」と語った。

前議長は、「住宅価格が下落した場合、住宅ローンを懸念する理 由が生じることになる。ただ家計の逼迫(ひっぱく)度合いを示す指 標を見ると、少なくともこれまでのところは過度に懸念する必要はな いようだ」と指摘した。

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