JR東海株が大幅反発し年初来高値、会社計画保守的と野村証格上げ

東海旅客鉄道(JR東海)株が一 時前営業日比6.8%高の76万8000円と3営業日ぶりに大幅反発、年 初来高値を更新した。会社側の業績計画は保守的として、野村証券で は投資判断を従来の「2(中立)」から「1(買い)」に引き上げてお り、株価見直しの動きが活発化した。

JR東海が28日の取引終了後に発表した2011年3月期の連結業 績予想は、純利益が前期比5.7%増の970億円、経常利益が同1.1%増 の1670億円。運輸、流通、不動産など各事業の厳しい見通しから、売 上高は同2%減の1兆4570億円を計画する。

野村証券金融経済研究所では29日、JR東海の投資判断の引き上 げとともに、目標株価を68万5000円から84万9000円に見直した。 村山誠シニアアナリストは投資家向けレポートで、今期の「運輸収入 は横ばいとする会社想定は保守的過ぎる。景気回復に伴い新幹線の旅 客需要の増加が期待され、増益に転じる」との認識を示している。

一方、JR東海の葛西敬之会長は現在、前原誠司国土交通相に同 行する形で訪米中。前原国交相はレイ・ラフッド米連邦運輸長官ら政 府高官とワシントンで会談し、高速鉄道売り込みに向けトップセール スを実施しているが、この件も市場参加者の関心が高まった一因。同 社では、N700系を国際仕様にした新幹線や超電導リニアをトータ ルシステムとして、米国に売り込む方針を表明している。

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