米FRB:AIGとベアーS救済に伴う取得資産の評価額上げ

米連邦準備制度理事会(FRB) は、2008年のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) とベアー・スターンズ救済に伴って取得した資産の評価額を30億 6000万ドル(約2900億円)引き上げた。1-3月期の金融市況の 改善を受けた措置。

FRBが29日、同資産の再評価に関する四半期報告を発表した。 AIGとベアー・スターンズから住宅ローン資産や有価証券を引き 取るためFRBが設立した特別目的会社(SPC)3社の純保有額 は、4.7%増の計679億ドル。内訳は、AIG関連が6.5%増の397 億ドル、ベアー・スターンズが2.4%増の282億ドルだった。

SPC3社の元本残高は計602億ドル。3社の保有資産の値上 がりは、融資回収は可能というFRBの見解を支持している。3社 は、ニューヨーク連銀に接する通りの名称にちなんで「メーデン・ レーンⅠ、Ⅱ、Ⅲ」と名付けられている。

一方、FRBが29日公表したバランスシート(貸借対照表)週 間報告によると、28日現在の総資産は前週比71億ドル減の2兆 3300億ドルだった。住宅ローン担保証券(MBS)の保有残高が 55億ドル減少した。

FRBは今年に入り、緊急流動性供給プログラムのほぼすべて を終了。28日現在、継続中のターム物資産担保証券ローン制度(T ALF)に基づく融資の残高は前週比15億3000万ドル減の453 億ドル。消費者や小規模企業の借り入れ促進を目的に導入されたT ALFは、新規の商業用不動産ローン担保証券(CMBS)対象分 を除いて先月打ち切られた。CMBS対象分は6月まで継続する。

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