米国債:上昇、7年債入札好調-10年債利回り3.74%

米国債相場は上昇。この日実施 された7年債入札(発行額320億ドル)で需要が好調だったことが 好感された。

7年債入札の結果によれば、最高落札利回りは3.210%と、入札 直前の市場予想の3.230%を下回った。投資家の需要を測る指標の応 札倍率は2.82倍。過去10回の入札の平均は2.76倍だった。

グッゲンハイム・パートナーズの米政府トレーディングディレ クター、ジェーソン・ローガン氏は、「応札が強かったのには正当 な理由がある」と指摘。「しばらく入札はなく、金融政策も当面現 状維持が続く。さらに欧州での問題も考えれば、今回の入札である 程度力強さが見られたのはもっともといえる」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時7分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の3.74%。同年債(表面利率3.625%、2020年 2月償還)価格は7/32上げて、99 3/32。既発7年債の利回りは4b p下げて3.17%。

7年債入札では、間接入札者の落札比率は59.5%となった。前 回3月の入札では41.9%。過去10回の入札の平均は55.2%だった。

「青信号」

2年債と10年債の利回り格差は一時、1カ月でほぼ最小となっ た。イールドカーブ(利回り曲線)は、2月18日の2.94ポイント から、一時2.71ポイントにまでフラット化した。

ドイツ銀行のプライベート・ウェルス・マネジメント部門の債 券トレーディング責任者、ゲーリー・ポラック氏は、「米連邦準備 制度理事会(FRB)から青信号が出ている。インフレは問題ない というゴーサインだ」と指摘。「唯一慎重になる必要があるのは、 終わることのない大量の供給だ」と語った。

モルガン・スタンレーの米金利戦略責任者、ジェームズ・キャ ロン氏は、米英、アジアが景気改善の兆しを見せる一方、ギリシャ の短期金利が急上昇していることがイールドカーブのフラット化を 招いていると指摘する。

短期金利

キャロン氏は、「世界中で、短期金利はプラスとマイナス両方 の理由から大きな圧力を受けている」と語った。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト85人を対象に実施し た調査では、米商務省が30日に発表する1-3月(第1四半期)の 実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)改定値は中央値で 前期比年率3.3%増加と予想されている。

米財務省は今年に入り、8120億ドル相当の国債を発行。プライ マリーディーラー(政府証券公認ディーラー)18社のうち10社を 対象にした調査の平均によれば、今年の国債発行額は2兆4300億ド ルになると見込まれている。

米国大和証券の債券部門責任者、レイ・レミー氏は、「1週間 の供給規模としては過去最高となった週が終わりに近づいている。 市場はこれをうまくこなした」と評価。「金融政策は現状維持が続 いており、供給が終われば市場環境は改善するだろう」と述べた。

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