米国株(28日):反発、好決算やFOMCの低金利維持方針で

米株式相場は反発。予想を上回 る企業決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)による低金利維持 表明を好感。スペイン格下げを受けて一時は下げたものの、その後 は上げに転じ堅調に推移した。

米化学最大手のダウ・ケミカルと米断熱材最大手オーウェン ズ・コーニングが大幅上昇。両社ともに決算で純利益がアナリスト 予想を上回った。ゴールドマン・サックス・グループも値上がりし たほか、銀行株が相場全体の上昇をけん引した。FOMCは声明で、 労働市場の「改善が始まった」との認識を明らかにする一方、政策 金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長期に わたり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。

S&P500種株価指数は前日比0.7%高の1191.36。一時は0.2% 下落する場面もあった。格付け会社社スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)がスペインの長期信用格付けを「AA」と、従来の 「AA+」から引き下げたことに反応した。ダウ工業株30種平均は

53.28ドル(0.5%)上昇の11045.27ドル。

マトリックス・アセット・アドバイザーズの最高投資責任者 (CIO)、デービッド・カッツ氏は、「決算シーズンは並外れて 順調だ」と指摘。「より良好となった経済と決算は、引き続き年末 にかけて相場を一段高へと押し上げるだろう」と述べた。欧州は債 務危機を「何とか乗り切るだろう」と続けた。

決算シーズン

S&P500種構成銘柄の純利益は2009年10-12月(第4四半 期)に176%急増。ブルームバーグのデータによると、増加幅は 1998年以降で最大。アナリスト調査では、10年1-3月(第1四半 期)の利益については44%増が見込まれている。同銘柄の業績見通 しは4月に平均で9.1%上方修正された。これは株価上昇率の2倍の 伸びで、月間の引き上げ率としては少なくとも2006年以来の最大。

10年1-3月の純利益が市場予想を上回った企業は、これまで 決算を発表した219社の79.4%に上り、過去最高水準に接近してい る。こうした水準に達するのは過去1年間で3度目。09年7-9月 (第3四半期)は79.5%、同4-6月(第2四半期)は72.3%だっ た。

FOMCは会合後の声明で、「低レベルでの資源活用とインフ レ抑制トレンド、安定したインフレ期待を含む経済状況が長期にわ たって、FF金利の異例な低水準を正当化する可能性が高い」と表 明。

スペイン格下げ

S&Pはこの日、スペイン格付けのアウトルック(見通し)を 格付けが下方に向かう可能性を示す「ネガティブ」と発表した。こ れにより「財政状況が当社の現在の想定より悪化する場合」、さら なる格下げの可能性があることが示唆された。同社が前回、スペイ ンを格下げしたのは2009年1月。

サンアメリカ・アセット・マネジメントの運用担当者、ジョ ン・マッシー氏は、「ギリシャは世界経済において膨大な影響力を 持たないし、ポルトガルもそうだが、スペインには影響力がある」 と指摘。「ほとんどのグローバル企業にとって、欧州は売上高のか なりの部分を占める」と述べた。

ダウ・ケミカルやゴールドマンが高い

ダウ・ケミカルは5.9%高と、08年9月以来の高値で終了。同 社の1-3月(第1四半期)純利益は5億5100万ドル(1株当たり 41セント)と、前年同期の2400万ドル(同3セント)から増加。 一部項目を除いた1株当たり利益は43セントと、ブルームバーグが まとめたアナリスト11人の予想平均(30セント)を上回った。売 上高は前年同期比48%増の134億ドル。

オーウェンズ・コーニングは11%急伸。同社1-3月(第1四 半期)の一部項目を除く1株当たり利益は42セントと、ブルームバ ーグがまとめたアナリスト予想平均の3倍より高かった。

ゴールドマンは2.6%高。ロッチデール・セキュリティーズのア ナリスト、ディック・ボーブ氏は、前日の米上院公聴会後も顧客離 れは起こらない可能性があるとの見方を示した。

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