4月28日の米国マーケットサマリー:株反発、ドルは対円で堅調

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替   スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3206 1.3175 ドル/円 94.13 93.26 ユーロ/円 124.30 122.88

株 終値 (暫定値)  前営業日比  変化率 ダウ工業株30種 11,045.27 +53.28 +.5% S&P500種 1,191.36 +7.65 +.6% ナスダック総合指数 2,471.73 +.26 +.0%

債券   直近利回り  前営業日比 米国債2年物 1.02% +.07 米国債10年物 3.76% +.07 米国債30年物 4.62% +.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,171.80 +9.60 +.83% 原油先物 (ドル/バレル) 83.28 +.84 +1.02%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で堅調。連邦公開市 場委員会(FOMC)は午後に発表した声明で、政策金利を「長期 にわたって」据え置くとの文言を繰り返した一方で、「労働市場の 改善が始まった」と記述した。

MFグローバル・ホールディングスのアナリスト、ジェシカ・ ホバーセン氏(シカゴ在勤)は、「成長に対する米連邦準備制度理 事会(FRB)の見方はより建設的になった」と語り「ドルは対円 で騰勢を強めている」と続けた。

ユーロは一時、対ドルで1年ぶり安値まで売り込まれた。米格 付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペインを 格下げし、欧州債務危機の範囲が拡大しつつあることが示唆された。 ドイツのメルケル首相は記者団に対し、同国はユーロ圏を支える責 務を引き受けると語った。

ニューヨーク時間午後2時21分現在、ドルは対円で1%上昇 して94円18銭。前日は93円26銭だった。ユーロは対ドルで1 ユーロ=1.3160ドル(前日は1.3175ドル)。ユーロは対円で1 ユーロ=123円93銭、前日は122円88銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。予想を上回る企業決算や米連邦公開市場委 員会(FOMC)による低金利維持表明を好感。スペイン格下げを 受けて一時は下げたものの、その後は上げに転じ堅調に推移した。

米化学最大手のダウ・ケミカルと米断熱材最大手オーウェン ズ・コーニングが大幅上昇。両社ともに決算で純利益がアナリスト 予想を上回った。ゴールドマン・サックス・グループも値上がりし たほか、銀行株が相場全体の上昇をけん引した。FOMCは声明で、 労働市場の「改善が始まった」との認識を明らかにする一方、政策 金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長期に わたり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.7%高の1191.36。一時は0.2%下落する場面 もあった。格付け会社社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) がスペインの長期信用格付けを「AA」と、従来の「AA+」から 引き下げたことに反応した。ダウ工業株30種平均は53.28ドル (0.5%)上昇の11045.27ドル。

マトリックス・アセット・アドバイザーズの最高投資責任者(C IO)、デービッド・カッツ氏は、「決算シーズンは並外れて順調だ」 と指摘。「より良好となった経済と決算は、引き続き年末にかけて 相場を一段高へと押し上げるだろう」と述べた。欧州は債務危機を 「何とか乗り切るだろう」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は3日ぶりに下落。国債への逃避需要が後退したほ か、米財務省が実施した5年債入札(発行額420億ドル)に反応 した。

前日は、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) がギリシャの信用格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げ たことで、債務危機が欧州全体に広がるとの懸念が高まり、米国債 は年初来で最大の上げとなっていた。米連邦準備制度理事会(FR B)は27-28日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、 政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長 期にわたり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。

RWプレスプリッチの政府・機関債トレーディング担当マネジ ングディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は「あすも入札が控え ていることや、ギリシャが何らかの支援パッケージを受けるとの見 方が米国債には重しとなりつつある。特に昨日大きく上げたことか らこうした流れになっている」と分析した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時19分現在、10年債利回りは9ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の3.77bp。前日は12bp低下と、 昨年12月17日以降で最大の下げとなり、3.67%を付けた。これ は3月23日以来の低水準。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。通貨保有に代わる投資需要が 高まり、昨年12月以来の高値を付けた。

ユーロ、ポンドおよびスイス・フラン建て金相場は2日連続で 過去最高値を更新。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)が、前日のギリシャとポルトガルの格下げに続き、この日は スペインの長期信用格付けを引き下げたことで、欧州のソブリン債 危機が世界的な景気回復を脅かすとの懸念につながった。

アーチャー・ファイナンシャル・サービシズの商品アナリスト、 スティーブン・プラット氏(シカゴ在勤)は「世界的に広く金が選 好されている」と指摘。「ソブリン債危機をめぐりパニックのよう な反応が広がっており、質への逃避目的の資金が金市場に流れてい る」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場6月限は前日比9.60ドル(0.8%)高の1オンス=1171.80 ドルで取引を終了。一時は1175.30ドルと、昨年12月4日以来 の高値まで上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。米連邦準備制度理事会(FRB) は連邦公開市場委員会(FOMC)会合後に発表した声明で、長期 にわたり低金利を維持する方針をあらためて示したほか、労働市場 が改善し始めたとの認識を明らかにした。

FOMCが政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の 誘導目標を「長期にわたり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて 示したことを手掛かりに原油は反発。週間在庫統計で製油所の設備 稼働率がほぼ2年ぶりの高水準に上昇したことも買い材料となっ た。

エネルギー・コンサルタント会社、プレステージ・エコノミク ス(テキサス州)のジェイソン・シェンカー社長は、「この日のF OMCの声明は強気材料の組み合わせとしては完璧だ」と指摘。「F OMCは成長改善の兆しが見えると述べた一方、低金利政策を維持 すると約束した」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比0.78ドル(0.95%)高の1バレル=83.22ドルで取引を終 了した。年初からは4.9%の値上がり。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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