FOMC:「長期にわたり」異例の低金利を継続へ

米連邦準備制度理事会(FRB) は27-28日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政 策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「長期 にわたり」ゼロ近辺にとどめる方針をあらためて示した。

声明は労働市場について「改善が始まった」と、前回声明の「安 定化しつつある」から上方修正。「家計支出の伸びが最近、高まっ た」とも指摘している。

雇用が増加し始めているものの、失業率は3カ月連続9.7%で 推移している。金融当局は、インフレは落ち着いた状態が続く可能 性が高く、引き締まった信用状況と所得の弱い伸びを背景に個人消 費は抑制されるとの見方をあらためて示した。

MKMパートナーズのチーフエコノミスト、マイケル・ダーダ 氏は「労働市場に多大なたるみ(スラック)があり、コアインフレ は満足できる水準をやや下回っている。FRBはインフレ対策で行 動が早過ぎることになるよりも、やや後れを取り、あとで追いつく 方を好むだろう」と指摘した。

声明は「低レベルでの資源活用とインフレ抑制トレンド、安定 したインフレ期待を含む経済状況が長期にわたって、FF金利の異 例な低水準を正当化する可能性が高い」と指摘した。

3回連続反対票

FOMCはFF金利の誘導目標を2008年12月以降、ゼロか ら0.25%のレンジに据え置いている。FRBは1兆2500億ドル 規模の政府機関発行の住宅ローン担保証券(MBS)購入を3月末 で完了。FRBの保有資産は過去最高の2兆3400億ドルに膨らん でいる。

カンザスシティー連銀のホーニグ総裁は3回連続で反対票を 投じた。「FF金利誘導目標を異例の低水準に長期にわたって設定 する可能性を引き続き示すのは、将来の不均衡を積み上げることに つながり、長期運営に基づくマクロ経済と金融の安定へのリスクを 高める恐れがある」と主張。「緩やかな利上げを開始する柔軟性が 限られるとして、もはや正当化されない」と訴えた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE