S&Pがスペインを格下げ、長期「AA」-欧州に危機波及

米格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)はスペインの長期信用格付けを「AA」 に引き下げた。これはスロベニアの格付けと同等。ギリシャの債務 危機はユーロ圏に波及している。

S&Pは28日、スペイン格付けのアウトルック(見通し)は格 付けが下方に向かう可能性を示す「ネガティブ」と発表した。これ により「財政状況が当社の現在の想定より悪化する場合」、さらな る格下げの可能性があることが示唆された。同社が前回、スペイン を格下げしたのは2009年1月。

スペイン10年債のドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ 利回り)はこの日、過去1年余りでの最大に拡大。クレジット・デ フォルト・スワップ(CDS)市場では、スペイン国債を保証する コストが過去最高に上昇した。ギリシャの債務返済能力に対する懸 念がスペインやポルトガルにも波及した格好だ。

S&Pは前日、ギリシャとポルトガルを格下げした。スペイン の財政赤字はユーロ圏で3番目に大きい。この日のスペイン格下げ で、ギリシャ支援を実行し、借り入れコスト急上昇に直面するほか の国をどう支援するのか明確にするよう、政策当局者への圧力が高 まる公算が大きい。

S&Pは「スペインの実質国内総生産(GDP)は2010-16年 に平均で0.7%成長する」との見通しを示した。格付け会社のムーデ ィーズ・インベスターズ・サービスによるスペインの格付けは「A aa」。フィッチ・レーティングスは「AAA」を付与している。

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