ドコモ:今期純利益予想、微増4970億円-データでカバー

国内携帯電話最大手NTTドコモ が28日発表した今期(2011年3月期)連結業績予想によると、純利益 は前期比0.4%増の4970億円。通話収入の減をデータ収入増やコスト 抑制で埋め合わせ、営業利益ともども微増を見込む。

純利益見通しはブルームバーグ・データによるアナリスト20人の 事前予想平均5035億円を下回った。配当予想は据え置きの年5200円。

売上高見通しは同1.5%減の4兆2220億円と、予想平均4兆3032 億円に届かなかった。営業利益は同0.7%増の8400億円と、予想の8439 億円と同水準。前期は営業益で0.4%、純利益で4.9%の増だった。

主要指標のARPU(1契約当たり月間収入)は今期平均5110円 と、前期比240円減を想定。競争激化に伴う音声収入低迷で減少に歯 止めが掛からない見込みだ。同2位KDDIでも、前期ARPUが同 390円減の5410円で、今期も5010円に低下する見通し。

一方、同3位ソフトバンクは、データ収入の多い米アップル製の 携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の販売増から、前期の ARPUが前の期比横ばいの4070円で、上位2社と勢いの差が付いて いる。

山田隆持社長は28日の決算会見で、データARPU増が「ドコモ の経営の根幹」と説明。アイフォーンのようなスマートフォン(多機 能端末)戦略の強化で、今期中には音声とデータとの構成比を逆転さ せ、来期以降にARPUを反転させたいとの意向を示した。

スマートフォン100万台に努力

ドコモは米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」搭載のスマー トフォン第2弾として、英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケ ーションズ製の「Xperia」を1日発売した。

山田氏は会見で、Xperia販売台数が20日までに10万台と、 同社のスマートフォンとしては過去最大のペースで売れていると強調。 今期の国内スマートフォン販売予想約300万台のうち、ドコモとして は品ぞろえやサービス拡充で「努力目標として100万台くらい」を目 指したいと語った。

調査会社MM総研の統計では、前期の国内スマートフォン出荷は 前の期比2.1倍の234万台。うちアイフォーンが72%を占めた。

山田社長は、アップルが5月末に日本発売を予定している端末「i Pad」について、ドコモとしても利用者の要望を背景に、対応する 通信用カード開発に取り組む意向をあらためて示した。

前期のドコモの端末販売実績は同10%減の1804万台だった。山田 氏は前の期の22%に比べれば減少率が鈍化している点を強調。今期は 下げ止まって「1820万台」程度となるとの見通しを示した。

今期のコスト抑制の一つとして、設備投資は効率化進展を背景に、 前期比1.7%減の6750億円を計画。このうち350億円程度を、年末に 開始する「3.9世代」サービスに振り向ける、としている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE