元高・ユーロ安、対ドルで上昇容認先送りを示唆-ウニクレディト

中国人民元が対ユーロで1年ぶり の高値を付ける中、ウニクレディトとソシエテ・ジェネラルは、欧州 向け輸出で中国の競争力が低下するため、同国は元の事実上のドル・ ペッグ(連動)解除を先送りするとの見方を示している。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27 日、ギリシャとポルトガルの長期債務格付けを引き下げたが、これは 世界的な信用危機がまだ収束していないことを示唆しており、経済成 長を支援するための政策を中国がやめるのをためらわせる。

ウニクレディトでアジア太平洋地域の為替・債券責任者を務める ジョー・クレーブン氏(香港在勤)は「世界的な景気回復の安定性に ついて、中国当局は最初からずっと懸念を表明していた」と指摘。「欧 州で現在起きていることを考慮すれば、中国が短期的に何かを行う可 能性は小さくなっている」と語った。

元はユーロに対して1%高の1ユーロ=8.9955元と先月24日以 来の大幅高となり、昨年4月29日以来の高値に達した。2008年7月 以降、対ドル相場が事実上固定されている元は、対ユーロでこの半年 間に12%上昇している。

ソシエテでアジアの債券・為替部門の共同責任者を務めるロバー ト・ライリー氏(香港在勤)は「欧州のソブリン債のメルトダウンが 発生する中で、中国がどのように元を上昇させるのか分からない」と 述べ、「トレーディングの観点から見れば、上昇再開の時期は遅れる」 との見方を示した。

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