あぐらにギリシャの冷水、好決算反応鈍化も-ユナイテド投信井上氏

ユナイテッド投信投資顧問の井上 淳最高投資責任者(CIO)は、米格付け会社のスタンダード・アン ド・プアーズによるギリシャの長期ソブリン債格付けの引き下げをき っかけに、日本株市場で広がっていた好調な決算発表に反応する動き が今後鈍る可能性がある、と見ている。

これまでの市場は、ギリシャの財政問題が相場に与える影響は限 定的とし、「そこにあぐらをかき過ぎていた」と井上氏。しかし、ギリ シャ国債がジャンク(投機的格付け)になり、金融システム懸念から 世界的な投資資金の流れに影響が出る可能性が浮上。ギリシャ格下げ による影響の度合いを「市場は読み切れていない」と、同氏は言う。

昨年のドバイ・ショックの時でも大きく反応しなかった投資家の 悲観度を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリテ ィ・インデックス(VIX)は大きく上昇、投資家の不安心理は一気 に高まった。「マクロ景気が落ち着いていたからこそ、国内企業決算に 反応でき、景気改善を受け今期、来期を信じられるという環境だった。 しかし、これからは決算への反応は限定的になるかもしれない」と、 井上氏は指摘している。

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