人民元上昇でも中国からの工場撤退招かない-HSBCの香港CEO

中国に工場を構える香港企業は、 人民元や労働コストが上昇しても国内販売重視の方針を強めているた め、工場の海外移転には二の足を踏むとみられる。英銀HSBCホー ルディングスの香港部門最高経営責任者(CEO)のマーク・マコー ム氏がこうした見方を示した。

マコーム氏は27日にインタビューに答え、「中国で生産している 工場オーナーらは伝統的に、最短で最も効率的な供給ルートを探すも のだ」と述べ、「彼らは今、中国内部での供給プロセスの研究に時間と エネルギーを一段と注いでいる」と語った。

HSBCは元が今年4.8%上昇し、2011年には5.8%値上がりす ると予想している。マコーム氏によると、中国は外圧に「反応しやす い」と受け止められるのを避けるため、元切り上げを回避する見通し だという。1年物の元先物(ノンデリバラブル・フォワード、NDF) は、元が今後1年で3.1%上昇するとの見方を示す水準にある。

中国当局は3年間で21%上昇した元の対ドル相場を08年7月以 降は1ドル=約6.83元に事実上固定している。パソコンメーカー、レ ノボ・グループ(聯想集団)の楊元慶最高経営責任者(CEO)は先 月、中国消費者の購買力を向上させる手段として元高を支持する考え を示した。

マコーム氏は「中国で国内販売を確立して収入を上昇している元 で受け取ることができれば、コストと売上高の両方が元建てになるた め結構なことだ」と指摘。昨年7月2日に中国当局が国際貿易の元建 て決済を試験的に認めたことは、外国為替リスクの一段の低下を約束 するものだと述べた。

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