みずほイ証の落合氏:ギリシャ不安で質への逃避-景気期待に冷や水も

みずほインベスターズ証券の落合 昂二チーフマーケットエコノミストは28日、ブルームバーグ・ニュー スとのインタビューで、ギリシャの信用不安に端を発した質への逃避 の債券買いの動きがグローバルに波及していると述べた上で、米国は じめ世界景気の回復期待に冷や水を浴びせることになるとの見通しを 示した。

ギリシャ格下げの影響について:

「スタンダード&プアーズ(S&P)によるギリシャの格下げ自 体は想定範囲内だが、一気に3段階も下げてジャンク級としたことは サプライズ(驚き)であって、市場の動揺も大きかったのではないか」

「今後は欧州連合(EU)などの支援体制を見極める展開だが、 ポルトガルなども含めた欧州の債務問題への市場の疑念がすぐに鎮静 化するとは考えにくい。ユーロ圏における景気減速への懸念が広がる と、米国はじめ世界経済の先行き不透明感につながりかねない」

「株式相場は各国とも昨年以降に大きく水準を切り上げていただ けに、当面は利益確定売りが優勢となって調整局面が続く可能性があ る。一方、各中央銀行は金融政策の出口戦略を進めにくくなるため、 世界的に金利は上がりにくい環境が維持される見込み」

円債市場の見通しについて:

「欧米市場の株安、債券高に加えて為替が円高となったことから、 円債市場は買い先行となった。先物市場でショート(売り持ち高)を 解消する買い戻しが膨らんだほか、現物債にも4月以降に買い遅れて いた投資家から駆け込み的に買いが入ったようだ」

「ただ、大型連休明け以降に金利が上昇に転じるとの警戒感が根 強いのも事実で、新発10年債利回りの1.3%割れを追いかけてまで買 うことをリスクと考える投資家も多い。しばらくは短い年限を中心に 買いが入りやすいが、金利低下の余地はさほど大きくないとみている」

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