イビデン株大幅続落、今期計画が市場予想未達-DPFの先行き懸念

電子機器やIC(集積回路)パッ ケージなどを手掛けるイビデン株が大幅続落。会社側が示した今期の 業績計画が、市場予想平均に届かなかったことが嫌気されている。D PF(ディーゼル車向け排ガス浄化装置)事業の先行き警戒感もあり、 一時前日比6.3%安の3350円と、日中下落率は2月4日(7.2%)以 来の大きさを記録した。

イビデンは27日、前期(10年3月期)決算を発表。同時に示した 今期(11年3月期)の連結業績計画によると、営業利益は前期比46% 増の310億円を見込む。担当アナリスト17人による事前の同予想値の 平均は369億円だった。

ゴールドマン・サックス証券の高山大樹アナリストは、会社計画 の数値について「中期計画数値そのもので驚きはないが、今後の上振 れ余地を考える意味では、やや期待値を削ぐ可能性がある」と、投資 家向けリポートで指摘した。同証では、イビデンの12年3月期までの 業績予想を下方修正、目標株価を3500円から3400円に引き下げた。 投資判断は「中立」を維持する。目標株価は、12年3月期のROIC (投下資本利益率)を参考に算出し、同PER(株価収益率)で16 倍に相当する。

ゴールドマン証の今期業績予想を下げた一因は、DPF事業の先 行き不透明感だ。高山氏は、数量は排ガス規制前の搭載車種増加に伴 い前年比30%前後増加するが、車体小型化とDPF小型化で平均単価 が30%前後下がると見るほか、「営業利益率も昨年10-12月期の20% 前後より低い10%台の前提」で予想値を出したとしている。

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