ソニーなど輸出株売り、ギリシャ格下げでリスク資産縮小と円高警戒

電機や自動車など輸出関連株に売 りが先行している。米格付け会社によるギリシャの長期債務格付けの 引き下げを受け、世界的なリスク資産の縮小や為替の円高を警戒した 動き。アナリストの格下げも加わったソニー株は一時、前日比4.3% 安の3255円と下落率が大きくなった。

午前の東京株式市場では、電機や輸送用機器、機械がそろってT OPIXの下落寄与度上位。ソニーについては、野村証券が構造改革 費用増とユーロの円高を踏まえ、27日付で2011年3月期以降の業績 予想を下方修正するとともに、投資判断を「1(買い)」から「2(中 立)」に引き下げた。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「ギリシャの格下げでユ ーロは危機管理の実行能力を問われている。対ユーロでの円高が進む ようなら、輸出関連の好業績に対する確度は低くなる」と話した。現 在は、3月期決算企業の業績発表が本格化する時期に当たり、「ギリシ ャ財政問題の不透明感から輸出企業の今期ガイダンスが慎重になるリ スクもある」という。

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27 日、ギリシャの長期債務格付けをジャンク級(投資不適格級)に引き 下げた。ユーロ参加国が投資適格級を失うのは1999年の通貨導入以降 初めてで、新たなギリシャの格付けはアゼルバイジャンやエジプトと 同水準。同社はポルトガルの長期債務格付けも2段階引き下げた。

午前の為替市場では、ユーロ・円相場で122円30銭台まで円高が 進行。3月25日以来、1カ月ぶりの円高水準となっている。円は対ド ルでも強含みで推移している。

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