三菱UFJ:欧州のコモディティ事業強化、ロンドンで人員25%増へ

三菱UFJフィナンシャル・グルー プは欧州のコモディティ(商品)事業を強化する。原材料価格の変動リ スクを回避したい企業向けのコモディティ・デリバティブで取扱商品を 拡充。拠点となるロンドンの人員を今年25%増やす。欧米投資銀行など と比べ後発となるが、成長の見込める戦略事業と位置付け積極展開する。

事業主体となるのは三菱UFJ証券ホールディングスの英現地法人 である三菱UFJセキュリティーズ・インターナショナル(MUSI)。 MUSIのコモディティ・デリバティブ・グループヘッドの河野哲朗氏 が27日、ブルームバーグ・ニュースとの電話インタビューで明らかにし た。

MUSIは1990年に原油デリバティブの取り扱いを始めたが、本格 的にコモディティ・デリバティブ事業を展開したのは2008年初めから。 昨年6月に石炭やフレート、排出権、今年3月からは貴金属の取り扱い を開始。農産物を除き、原油や石油製品全般、天然ガスを含めたコモデ ィティ全般を取り扱う体制を整えた。

ロンドンでコモディティ事業を担当する人員は営業担当者やトレー ダー、商品開発担当者も含めて現在約20人。昨年7人を増員したのに続 き、今年も25%程度の増員を計画している。

河野氏は「コモディティ価格は乱高下しており、価格変動リスクに さらされている実需家にはコモディティ・デリバティブを通じたリス ク・ヘッジの有効性が増している」と指摘。「戦略的に重要なビジネ ス」と位置付けて欧州地域に幅広い拠点と顧客網を持つ三菱東京UFJ 銀行との連携によって事業展開していく考えだ。

原油や銅など国際商品価格は2008年に軒並み過去最高値を付けた 後、同年秋のリーマン・ショックによる世界同時不況を契機に急 落。足元では世界経済の回復傾向を背景に再び上昇基調を強めてい る。

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