米ゴールドマン、10時間超の上院公聴会乗り越え時価総額512億円増加

米投資銀行ゴールドマン・サック ス・グループの幹部らは27日、議会で10時間を超える厳しい追及に 耐え抜いた。141年にわたる同社の歴史の中では最も公的で敵対的か つ痛烈な批判を政界から受けたが、同社の株式時価総額はその日の終 わりまでに5億4900万ドル(約512億円)増加した。

上院常設調査小委員会のカール・レビン委員長(民主、ミシガン 州)と同委メンバーらは、提示した証拠が金融規制強化に向けた法案 の議会通過の根拠になると主張した。ゴールドマンの株価は同日、S &P500種金融株指数を構成する79銘柄で唯一値上がりした。

カリフォルニア大デービス校ロバート・ヒルマン法学部教授(証 券法)は、議会とゴールドマンは「どちらも望み通りのものを得た」 と指摘。「上院はゴールドマン幹部を議会に呼び出し面目を失わせる必 要を感じていたし、それを恐らく実行できた。ゴールドマンの目標は 詐欺や違法行為に関与していないことを論証することだったが、彼ら はそれに成功した公算が大きい」と分析した。

1年余りかけてゴールドマンの調査を進めて議員らはこの日の公 聴会で証言したロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO) ら同社の現・元幹部7人に対し、顧客に対する義務や、住宅ローン担 保関連証券を顧客に販売しながら住宅価格の下落に賭けたことへの倫 理観について厳しい質問を浴びせた。米証券取引委員会(SEC)は 今月16日、住宅ローン関連証券の組成販売で投資家を欺いたとしてゴ ールドマンを提訴した。

ブランクファインCEOは違法行為がなかったとの見解を繰り返 しており、公聴会後にはウォール街が米国民の信頼を回復するのはい かに困難かについて「幻想は抱いていない」と発言。ブルームバーグ テレビジョンのインタビューに答えた同CEOは「ウォール街には信 頼回復という大きな課題がある」と述べ、「われわれの情報伝達には改 善の余地が大きく、それに向けて全力を尽くしている」との認識を示 した。

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