NY外為:ユーロが1.32ドル割れ-09年4月以来初

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが対ドルで下落。2009年4月以来初めて1ユーロ=1.32 ドルを下回った。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)がギリシャ債の格付けを投資不適格級に引き下げたほか、ポ ルトガルについても格下げした。

円とドルは南アフリカ・ランドやオーストラリア・ドルを含む 主要通貨の大半に対して値上がりした。欧州各国政府が債務危機の 沈静化に苦戦するとの懸念から、リスク需要が後退した。ギリシャ とポルトガルのソブリン債に対する保証コストは過去最高水準に 上昇した。ユーロは対ドルで2009年6月以来の大幅安となった。

ウエストパック銀行のシニア通貨ストラテジスト、リチャー ド・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「1ユーロ=1.30 を突破し、1.25ドルを試すのは時間の問題だ」と述べ、「欧州のギ リシャ周辺は大打撃を受けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時18分現在、ユーロは対ドルで

1.6%下げて1ユーロ=1.3174ドル。前日は1.3383ドルだった。 この日一時、1.6%安の1.3166ドルまで売り込まれた。ユーロは 対円では1ユーロ=122円81銭(前日は125円73銭)。一時は

2.5%安の122円57銭をつけた。ドルは対円で0.8%値下がりし 1ドル=93円21銭。

南アフリカ・ランドは対ドルで1.9%下落して1ドル=

7.4813ランド。オーストラリア・ドルは対円で2.2%安の1豪ド ル=85円17銭だった。投資家が低金利通貨で資金を調達し、高金 利通貨で運用するキャリー取引を解消するとの観測が背景。

ギリシャとポルトガルの格下げ

S&Pは、ギリシャの長期と短期のソブリン債の格付けを「B B+」と「B」とし、従来の「BBB+」と「A-2」からいずれ も引き下げた。今後の見通しを示すアウトルックは「ネガティブ」 とした。

S&Pはまた、ポルトガルの自国通貨建てと外貨建ての長期ソ ブリン発行体格付けを「A-」と、従来の「A+」から引き下げた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア通貨ストラテジスト、 ウィン・ティン氏(ニューヨーク在勤)は「格下げは予想以上の思 い切った判断だった」と語り、「この先ポルトガルに圧力がかかれ ば、その次はすぐにスペインだろう」と指摘した。

CMAデータビジョンによると、ギリシャ国債のクレジット・ デフォルトスワップ(CDS)スプレッドは111ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇し821bp。ポルトガル債のC DSスプレッドは54bp上げて365bpだった。

ドイツのショイブレ財務相は、同国などユーロ圏各国が「ギリ シャを破たんさせないとの明確なメッセージを送るため」、ギリシ ャ救済パッケージの最終調整に入っていると述べた。独ハンデルス ブラット紙とのインタビューに応じた。

米消費者信頼感

朝方に米民間調査機関のコンファレンス・ボードが4月の消費 者信頼感指数を発表すると、ドルは一時対円での下げを縮小した。 4月の同指数は57.9に上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミ スト予想中央値の53.5も上回った。前月は52.3。

金利先物動向によると、米政策金利が12月までに少なくとも

0.25ポイント引き上げられる確率は64%と、1週間前の65%か ら低下した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE