きょうからFOMC:「長期」の低金利確認か-米景気回復も認識へ

米連邦準備制度理事会(FRB) は27日から始まる連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を「長 期にわたり」ゼロ付近に維持すると繰り返し表明し金融政策の変更を 示唆することを控える一方で、米景気回復が強まっているとの認識を 示す可能性がある。

米国の景気拡大は製造業や個人消費の持ち直しに支えられ、市場 予想を上回っている。ただ、インフレが抑制され、失業率が9%を上 回る状態が続いていることで、金融当局は過去最大規模の刺激策への 取り組みをあらためて示す公算が大きいとエコノミストらはみている。

元FRBエコノミストで現在はネーションワイド・ミューチュア ル・インシュアランスの上級バイスプレジデントを務めるポール・バ ルー氏は、「明らかに景気回復が真の勢いを得つつあり、金融市場は当 局が動くことを想定している一方で、来年以降の景気回復には大きな 疑問符が付いている。当局はその板挟みとなっている」と述べた。

バーナンキFRB議長ら当局者は、与信と消費の拡大サイクルの 開始を見極めようとしている。こうしたサイクルに入れば、企業は雇 用拡大に動く。ただ失業率が高水準で与信も厳しい状況が続けば、消 費者信頼感は低下し、消費は低迷する。雇用市場の低迷は賃金上昇も 抑えると、エコノミストらは指摘する。

FRBはワシントン時間27日午後2時(日本時間28日午前3時) ごろからFOMCを開く。政策の発表は28日午後2時15分(同29 日午前3時15分)ごろの予定。

インフレ率

エドワード・ジョーンズのチーフ市場ストラテジスト、アラン・ スクラインカ氏は「漸進的な利上げをFRBに求める圧力はない」と 語り、「ほとんど全分野で過剰供給のままで、インフレ圧力が抑制され ている」と述べた。

FOMCが示す物価と失業率の見通しは、経済成長によって余剰 生産能力がどのくらいのペースで解消するかに関する当局者の見解を 示すものになる。見通しは3週間後に公表される議事録で明らかにな る。

メシロウ・ファイナンシャルのチーフエコノミスト、ダイアン・ スウォンク氏は「当局は安定的な経済成長を確認し、予想を引き上げ るはずだ」と言明。「ただ、インフレ率が暗黙の目標を平均で下回って いることが、本当に伝えたいメッセージだ」との見方を示した。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト47人を対象に今月実施 した調査の中央値では、FRBは11月のFOMCで0.25ポイントの 利上げするまで、政策金利を過去最低付近に据え置く見込み。

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