「次のギリシャ」はポルトガルか、リスク波及しEU市場を圧迫

ポルトガルが次のギリシャにな る危険にさらされている。

西欧諸国で最も貧しいポルトガルは、ギリシャに比べて債務負担 が高く10年間の成長率は低いため、ソブリン債危機が広がる中で投 資家から厳しい仕打ちを受けている。ポルトガル国債のリスクプレミ アムは今月、過去1年の平均の2倍強の水準に上昇した。ポルトガル のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)取引を見ると、投資 家の間では同国債は世界で8番目にリスクが高く、レバノンやグアテ マラよりもひどいと認識されていることが示されている。

テイシェイラ・ドスサントス財務相はリスボンで22日に記者団 に対し、「ギリシャ固有の状況に波及リスクがあることをわれわれは 無視していないし、それを認識している」と述べ、「市場のスプレッ ドの動きに波及リスクが明示されている」との認識を示していた。

ユーロ圏によるギリシャ支援策のタイミングをめぐる憶測を背景 にギリシャ債相場は26日急落し、利回りは少なくとも1998年以来の 高水準となった。ポルトガル国債利回りの独国債に対する上乗せ幅 (スプレッド)は218ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、 少なくとも97年以来最大に拡大した。

ポルトガルのソクラテス首相はギリシャの二の舞いを回避できる と投資家に訴えているものの、同国経済は10年間の平均成長率が 1%未満にとどまり、観光とコルクやパルプなどの産業に依存した構 造であるため、首相の取り組みは苦戦を強いられている。

ポルトガルの公的債務は国内総生産(GDP)の77%で、フラ ンスと同じ水準だが、企業や家計の債務も含めるとGDPの236%と なり、ギリシャやイタリアを超える。貯蓄率は経済協力開発機構(O ECD)加盟国では4番目に低い。

BNPパリバのユーロ圏担当チーフエコノミスト、ケネス・ワト レット氏は「ポルトガルに懸念を抱いているのは、公共部門の債務比 率が非常に高いからというよりもむしろ、同国経済があまり成長して いないためだ」と述べた。

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