米ゴールドマンCEO:顧客の利益に反する取引はない

米ゴールドマン・サックス・グ ループのブランクファイン会長兼最高経営責任者(CEO)は、27 日の上院公聴会で、同社は顧客の利益に反する取引や住宅価格の下 落を見込んだ大規模な取引はやっていないと証言する。

事前に公表した証言原稿によれば、ブランクファインCEO (55)は上院常設調査小委員会の公聴会で、「当社が住宅市場で大 規模なショート(売り持ち)ポジションを保有せず、顧客の利益に 反する取引をしなかったのは明白だ」と訴える。

同CEOのほか同社の現・旧幹部6人は、大恐慌以降最悪の金 融危機に導いた住宅ローン証券化市場での業務について小委員会で 証言する。ゴールドマンは債務担保証券(CDO)の組成・販売で ヘッジファンド会社ポールソンのかかわりを投資家に開示せず、詐 欺的な行為があったとして米証券取引委員会(SEC)から提訴さ れた。

証言原稿によれば、同CEOは「ご存知のようにSECは10 日前、特定の取引に絡んで当社を相手取る民事訴訟を起こした。そ れはわたしの職業人生において最悪の時期の1つであり、当社の全 社員にとっても同じだったと思う」と説明する。

同CEOはまた公聴会で、ゴールドマンは「顧客中心主義を 140年間貫いてきた。顧客が当社を信頼に値しないと思えば、当社 は生き延びることができない」と訴える予定だ。

透明性向上に前向き

ゴールドマンはSECの主張を否定しているものの、ブランク ファインCEOは公聴会で「大半の人にはどんなにか複雑な取引に 見えるだろうということは理解している」とし、「洗練された顧客 が投資目標の達成に向け重要と信じることと、一般の人が過度に複 雑でリスクが高いと考えることとのバランスを取るという点で、一 層努力しなければならない」と説明する。

同CEOはまた、米国民の多くが投資銀行に不信感を抱いてい ることをゴールドマンは認識しているとし、国民や規制当局に対し て透明性を高めることに前向きであり、適格なデリバティブ(金融 派生商品)を清算する機関の創設を支援する姿勢を示す。

さらに「ゴールドマンをはじめとする金融機関や格付け機関、 規制当局の失敗は、金融システムにおける融資やレバレッジが行き 過ぎており、信用コストが過度に安価な水準であったのに、警鐘を 鳴らさなかったことだ」と証言するという。

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