欧州債:ギリシャ10年債急落-ドイツが支援合意に手間取るとの懸念

欧州債市場では、ギリシャ国 相場が下落。ギリシャ10年債の利回りは少なくとも1998年以来の 高水準となった。450億ユーロ規模のギリシャ向け救済資金の実施 に向けたドイツの合意に時間がかかるとの懸念が広がったことが背 景。

ギリシャ10年債と同年限のドイツ国債のスプレッド(利回り格 差)は635ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となった。 メルケル独首相はこの日、ギリシャが「持続可能な」財政赤字の削 減計画を示すまで、ドイツが救済資金を提供することはないと発言。 また、米シティグループは、ギリシャ債務の再編または追加支援っ は「避けられない」との見方を示した。債務危機波及への懸念で、 ポルトガル国債も売られた。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ スタメンコビッチ氏は、ギリシャ債務の「次回支払い日までに資金 が得られないとの懸念が高まりつつある」と述べ、「ドイツは強硬 姿勢をとっており、実際に融資が実行されるまでは、ギリシャ債へ のプレミアム(上乗せ金利)は高水準にとどまるだろう」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、ギリシャ10年債利回りは前週末比 80bp上昇の9.6%。同国債(表面利率6.25%、2020年6月償還) の価格は4.56ポイント下げ78.74。2年債利回りは300bp上昇の

13.94%。一時は14.66%まで上げる場面もあった。

「目立って脆弱」

米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は、アイルランドやスペ イン、ポルトガルは「目立って脆弱(ぜいじゃく)」であり、ギリ シャが国際通貨基金(IMF)の救済を必要とするユーロ圏で最後 の国である可能性は小さいとの見解を示した。ギリシャの債務危機 が他の債務超過国にも波及するとの懸念から、ドイツ国債と、アイ ルランド、イタリア、ポルトガル、スペインの各国債とのスプレッ ドはいずれも拡大した。

スペイン10年債と同年限のドイツ国債とのスプレッドは9bp 拡大の101bpと、過去1年余りでの最大。イタリア国債と独国債 のスプレッドは2bp拡大し97bp。アイルランド国債と独債につ いては15bp拡大の186bp。ポルトガル国債とのスプレッドは 218bpと、前週末から27bp広がった。

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