今日の国内市況:株が大幅高、債券反落-円全面安、リスク志向で

日本株相場は大幅上昇し、日経平 均株価の上昇率はことし3番目の大きさとなった。米国景気の回復期 待や為替相場の円安傾向を好感する動きから、輸送用機器や電気機器、 精密機器といった輸出関連株中心に上昇。東証1部33業種は、空運 を除く32業種が高い。

日経平均株価の終値は前週末比251円33銭(2.3%)高の1万 1165円79銭で、上昇率はことし2月22日(2.74%)、同17日(2.72%) 以来の大きさ。TOPIXは同18.51ポイント(1.9%)高の996.71。

23日発表の3月の米製造業耐久財受注額(変動の大きい輸送用機 器を除く)は前月比2.8%増と、2007年12月の景気後退期以来、最 大の伸びを記録した。生産と設備投資に対し先行性のある指標だけに、 米景気の回復持続期待につながった。また、米景気悪化を主導した米 住宅市場に関しても、3月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)が前月比27%増と、63年4月以来の最大の伸び率となる など、回復傾向を示している。

米統計の好転、米株高、ドル高・円安、ユーロの先安観測の後退 などを受けた週明けの日本株市場では、朝方から輸出関連業種を中心 に買いが先行。東証33業種の上昇率上位には輸送用機器、電気機器、 精密機器、化学など外需依存度の高い業種が並んだ。

東証1部の売買代金は1兆4869億円、出来高は20億845万株。 値上がり銘柄数1478、値下がり150。

債券相場は反落

債券相場は反落(利回りは上昇)。米国景気の回復期待やギリシャ の債務問題に関する懸念の後退を手掛かりに、先物市場を中心に売り が優勢となった。投資家による期初の現物買いが一巡しつつあること も相場の上値を抑えていた。

東京先物市場の中心限月6月物は前週末比8銭安い139円28銭 で開始。国内株相場が上昇に転じたことから売りが膨らみ、午前には 139円17銭まで下げ幅を拡大させた。しかし、その後は139円20 銭台でのもみ合いが続き、結局は18銭安の139円18銭で終了した。

先物6月物は前週末には小幅続伸していたが、その後の米国市場 で株高、債券安の展開だったことを受けて売りが優勢となった。

米国では3月の新築一戸建て住宅販売が1963年4月以来で最大 の伸び率を示したため、景気回復への楽観的な見方が広がり、23日に はダウ工業株30種平均など主要な株価指数が上昇する一方、米10年 債利回りが4ベーシスポイント(bp)高の3.81%程度となった。

また、ギリシャが欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に 対し、最大450億ユーロの救済パッケージ発動を要請したことを受け て、外国為替市場で円が下落したことも債券売りの一因となった。

もっとも、大方の投資家は期初にあたって現物売りに転じる動き は見られず、先物市場も朝方の売り一巡後は下げ渋る展開だった。

現物市場で新発10年物の306回債利回りは、前週末比1bp高の

1.325%で始まった。その後の日中取引でも1.32-1.325%での小動 きに終始した。

円が全面安

東京外国為替市場では円が全面安となった。世界的な景気回復期 待から株価が堅調に推移するなか、リスク志向の高まりが意識され、 高金利通貨選好の動きから低金利の円には売り圧力がかかった。

円は対ユーロで一時、1ユーロ=126円30銭と今月16日以来、 約1週間ぶりの安値まで下落。ギリシャ政府による緊急支援策の発動 要請を受け、これまで売っていたユーロを買い戻す動きが続いた。ま た、円は対ドルで一時、1ドル=94円36銭を付け、今月6日以来の 安値を更新。米債券利回りの上昇を背景にドル買い・円売りが進んだ 前週末の流れが続いた。

一方、ユーロは対ドルで売り先行で始まった後、1.33ドル台前 半から1.33ドル台後半まで反発し、一時は1.3397ドルまで値を戻 した。ただ、前週末と同様、1.34ドル台には届かず、午後にかけて は1.33ドル台半ばまで伸び悩む場面が見られた。

前週末の米国市場では、3月の米新築住宅販売が前月比で約50 年ぶりの大幅増を記録したことなどが好感され、株式相場が続伸。週 明けの東京株式相場も急伸し、外国為替市場では相対的にリスクが高 いとされる資源国通貨や新興国通貨などに買い安心感が広がった。

円は対オーストラリア・ドルで一時、1豪ドル=87円61銭まで 下落し、2008年9月以来の安値を更新。円はニュージーランド・ド ルやポンドに対しても今年1月以来の安値を付けた。

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