FOMC:中小企業向け融資不十分と指摘も、低金利維持へ-今週開催

米ニューメキシコ州サンタフェ で従業員20人の建設会社を経営するマイケル・チャップマン氏は、 銀行からの融資獲得に苦労している。

チャップマン・ホームズ社長である同氏は、今月7日のカンザ スシティー連銀ホーニグ総裁の講演後の質疑応答で、商業用不動産 向け与信の厳格化により、「銀行はわたしのような者に融資するのが 本当に不可能になっている」と訴えた。チャップマン氏は、自身の 会社を「ツー・スモール・トゥ・サクシード(小さ過ぎて成功しな い)」と表現。ウォール街の大手金融機関が過去最大規模の支援を受 けている一方で、従業員15人を新規採用するための融資も受けられ ないと説明した。

全米の中小企業オーナーは、米連邦準備制度理事会(FRB) 当局者に対し、融資を獲得できさえすれば事業を拡大し雇用を増や すとの考えを伝えている。27日から2日間の日程で始まる連邦公開 市場委員会(FOMC)では、「長期にわたり」低金利を継続する方 針を確認した上で、不十分な融資が需要を妨げているとの見解を示 す可能性がある。声明公表は28日。

元アトランタ連銀総裁のウィリアム・フォード氏は「銀行は深 刻な業績不振から回復する中で、極端な引き締めと慎重姿勢を取っ てきた」と指摘。「銀行が融資を再開するかどうかにかかっていると いう点で、景気回復は緩慢になるだろう」と述べた。

全米自営業連盟(NFIB)の13日の発表によれば、収益への 懸念が高まっていることを背景に、3月の米中小企業の信頼感は 2009年7月以来の低水準に落ち込んだ。NFIBのチーフエコノミ スト、ウィリアム・ダンケルバーグ氏は、融資獲得が困難になった との回答が増えたと述べた。

中小企業に対する与信不足は、米失業率の低下ペースを鈍化さ せる可能性がある。クリーブランド連銀のピアナルト総裁は2月、 過去15年間の新規雇用の約3分の2は中小企業が創出したと説明。 1990年と2001年のリセッション(景気後退)からの回復期には、 従業員20人未満の企業が最も雇用者数を増やしたと述べた。

元FRB理事で、現在ポトマック・リサーチ・グループの上級 経済アドバイザーを務めるライル・グラムリー氏は、今回のFOM Cで、景気回復が失業率を急激に低下させるほど強くない公算との 認識を確認することになると予想している。

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