ブリヂストン:10年の中国タイヤ販売、08年を上回る見通し

タイヤの売上高世界首位のブリヂス トンは、世界最大の新車市場を持つ中国での2010年の新品タイヤの販売 (本数ベース)見通しについて、リーマン・ショックが起きた08年の水 準を超える成長を予想している。

金原雄次郎・海外地域事業本部長が23日、ブルームバーグ・ニュー スとのインタビューで、販売見通しについて「トラック・バス用タイヤ は09年には08年比で9%落ち込んだが、10年は08年比で10%を超え るだろう」と述べた。スポーツ型多目的車(SUV)などを含む乗用車 用についても「09年は6%減少した。今年は08年のレベルを超える」 と述べた。

ブリヂストンの世界のタイヤ市場に占める割合は、同社が米国のタ イヤビジネス誌が集計、発表している資料を元に算出したところによる と、08年時点の売上高ベースで16.7%。ミシュランの16.3%、グッド イヤーの13.2%を押さえて世界1位だった。

中国汽車工業協会(CAAM)の発表によると、乗用車販売台数は 10年1-3月(第1四半期)、76%増の352万台。中国政府による景気 刺激策が需要を押し上げている。09年、中国は米国を抜き世界最大の新 車市場となっている。

人民元切り上げでも影響は限定的

金原氏は、中国が景気過熱の抑制策として通貨(人民元)の切り上 げに踏み切るとの観測が出ていることに対しては、切り上げが実施され た場合も販売への影響は限定的との見方を示している。

世界で最も有望な市場に成長した中国について、金原氏は関税によ る高い輸入障壁があると指摘、「完全に守られた市場」との見方を示し た。その上で、中国のタイヤ輸入量は「通貨切り上げで大きく増えるこ とはないとみている」と述べた。

中国は05年に管理相場制を導入したが、ドル買い・人民元売りで相 場の上昇を抑制し、輸出を拡大してきた。中国が膨大な貿易黒字を計上 し高い経済成長を続けているのに比べ、人民元の水準が低すぎるとの批 判が、巨額の対中貿易赤字を抱える米国などで強まっている。オバマ米 大統領は13日、ワシントンの核安全保障サミット閉幕後の記者会見で人 民元切り上げを促した。

自動車用タイヤの原料となる天然ゴムの価格は、好調な中国需要の 拡大や世界最大の天然ゴム生産国のタイなどが減産期(2-4月)入り していることから騰勢を強めている。タイの現物市場の価格を集計する タイゴム研究所によると、タイ産シート状天然ゴム(RSS3号)の5 月限相場は23日、1キログラム当たり128.55バーツ(4.0ドル、本船 渡し価格)と過去最高値を更新した。

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