米4大銀行の業績回復-BOAなど「信用サイクルの最悪期は過ぎた」

米4大銀行の業績が、実体経済の 堅調さを背景に改善している。2年前に金融危機が始まって以降、各 行が楽観論を裏付ける決算を計上したのは初めてだ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェース、 シティグループ、ウェルズ・ファーゴの4行は、2010年1-3月(第 1四半期)に貸倒引当金の取り崩しを減らした上、信用サイクルは底 打ちしたとの認識を示した。

第1四半期の4行合計の純利益は134億ドル(約1兆2600億円) と、金融危機前の07年4-6月(第2四半期)以降で最高となった。 債券トレーディングの好調で投資銀行部門が寄与した。シティが引当 金を減らしたのは06年以来。この4行は合わせて1400億ドルの公的 資金を注入された。

米ポーテールス・パートナーズのアナリスト、チャールズ・ピー ボディ氏は、「第1四半期は信用問題が峠を越したことを確認するもの となった」と述べた。同氏は、BOAとJPモルガンの株式に対する 投資判断を「買い」に、シティを「中立」にしている。ウェルズ・フ ァーゴはカバーしていない。

BOAのブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は16 日、「信用サイクルの最悪期は明らかに過ぎ去った」とし、経済成長は 「本物だ」と語った。JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは、 景気は「力強い回復」を示す方向にあるとの認識を示した。

米連邦準備制度理事会(FRB)がストレステスト(健全性審査) の結果を基に、米金融機関19社は「より厳しい」経済環境下では計 6000億ドルの資本増強が必要となる可能性があるとの判断を下した のは、わずか11カ月前。米格付け会社スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)は当時、金融危機は13年まで続く恐れがあるとの見通し を示していた。4大銀行はその後、公的資金の全額もしくは大半を返 済した。

米国では中小金融機関の破たんが続き、米連邦預金保険公社(F DIC)の「問題」行リスト掲載数は17年ぶりの高水準となっている が、最大手行は景気回復を追い風に業績が向上している。第1四半期 決算の発表を受けて、少なくとも11人のアナリストがJPモルガンと BOAの目標株価を、8人がシティの目標株価を引き上げた。

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