資生堂が買収の米ベアエッセンシャル、ナチュラル志向日本に持ち込む

【記者:Ryan Flinn】

4月25日(ブルームバーグ):米化粧品会社ベアエッセンシャ ルのトップ、レズリー・ブロジェット氏(47)は、テレビショッピン グ「QVC」や街角の化粧コーナーなどさまざま場所で自社の化粧 品を売り歩いてきたが、今やアジア征服が視野に入っている。

ベアエッセンシャルは140年近い歴史のある資生堂の一部門と して新たなスタートを切りつつある。資生堂は先月、ベアエッセン シャルを17億ドル(約1600億円)で買収した。

シンプルさを重視するベアエッセンシャルの化粧品に対するア プローチは、より従来型の化粧品や美白のメークが好まれる日本で は受け入れられにくい可能性がある。今回の買収の成功は、自然の 美を追求する同社のメッセージが資生堂の世界の顧客、特にアジア の顧客に通用するかどうかにかかっている。

ブロジェット氏は「日本への参入は難題だ」と語り、「化粧に対 するナチュラルなアプローチを導入したい。女性には受け入れられ つつあるとすでにみている。それは常に小さいところから、口コミ で始まるものだ」と述べた。

資生堂とベアエッセンシャルは、成長を持続させ、米エスティ ローダーをはじめとする世界的な化粧品会社に対抗するため、互い に頼り合う状況だ。ベアエッセンシャルの昨年の売上高は5億5750 万ドルと前年比ほぼ横ばい。利益も9810万ドルと、前年並みだっ た。

1994年に最高経営責任者(CEO)に就任したブロジェット氏 はリバティ・メディアのQVCに定期的に登場することで会社を育 て上げた。2001年までにベアエッセンシャルはQVCに出てくるブ ランドで販売トップとなった。資生堂による買収後、ブロジェット 氏は同社の執行会長として社内にとどまった。

日本でも登場

ベアエッセンシャルはすでに日本のQVCにも登場している。 資生堂の小売店も同ブランドをさらに後押しする方針だ。

ブロジェット氏は直販のノウハウを伝授する方針だ。商品のコ マーシャルに加え、さまざまな都市の街角でメークの特設コーナー を設置してきた同氏は、「街に出向いて、客を連れてきて変身させる」 手法が世界中で通用するとみている。資生堂の前田新造社長も、同 社で未成熟の直接販売分野にベアエッセンシャルが非常に強いとし た上で、資生堂は学ぶ機会を得たと指摘している。

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