英蘭シェル、仏トタル:天然ガス生産にシフト-原油採掘権の取得困難

英・オランダ系ロイヤル・ダッチ ・シェルや仏トタルなどエネルギー大手は生産の軸足を天然ガスにシ フトしている。上位産油国が原油採掘権を制限していることや天然ガ ス田採掘が以前に比べ容易になったことが背景。

英BPも天然ガスに資金を振り向けている。同社は先月、米デボン ・エナジーから原油資産を中心に70億ドル(約6600億円)相当を買 収した。米エクソンモービルは昨年12月、XTOエナジーを300億ド ルで買収することで合意するなど天然ガス事業に積極的に進出している。

昨年の原油価格上昇率は69%と天然ガスの21%を大きく上回っ ているが、天然ガス需要は増加すると各社はみている。石油輸出国 機構(OPEC)が原油供給を絞っている一方、世界の景気回復で エネルギー需要は増加することが見込まれている。二酸化炭素 (CO2)排出削減が政府間で議論されている中で、大気汚染度のより 少ないエネルギーの魅力が増している。

MFグローバル(ロンドン)のアナリスト、ニール・モートン氏 は「ここ数年、資源ナショナリズムが高まっており、OPEC加盟国を 中心に原油開発計画へのアクセスが一段と難しくなっている。そこ にシェール(頁岩層)からの天然ガス生産技術の進展や大規模なガス田 発見が重なった」と指摘した。

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