ソニー生命:今年度は超長期債に積極投資、日本株積み増しも

金融持ち株会社ソニーフィナンシ ャルホールディングス傘下のソニー生命保険は、2010年度の運用方 針について、ALM(資産・負債の総合管理)の観点から超長期債を 積極的に投資する半面、リスク資産削減の継続で外貨建て債券の購入 には慎重姿勢を示した。また、総資産(一般勘定資産)の増加を見込 んでおり、それに合わせて国内株式を増やす意向という。

同社の岡克彦財務本部長・執行役員は、23日のインタビューで、 「国際会計基準で財務の健全性に関して厳格化されることが、外債な どのリスク資産から国内債券への動きに影響を与えている。終身保険 など長めの負債への対応として長期の債券で運用する」と述べ、超長 期債への積極的な投資を継続する方針を示した。

今年度の長期金利は1.1-1.6%のレンジを予想する。景気回復 や財政問題などを背景に、夏から秋にかけて金利が上昇する可能性を 挙げた。一方、政府が6月に発表する「中期財政フレーム」に関して は、「プライマリーバランス(国と地方の基礎的財政収支)健全化の達 成にハードルは高いが、時間軸を設定して実行する必要がある」と指 摘し、財政健全化の見通しが明確になれば、金利上昇は緩やかなもの にとどまるとみている。

長期金利の指標とされる新発10年物の306回債利回りの23日 終値は1.315%だった。

今年度の為替相場は、ドル・円で1ドル=80-105円程度を見込 んでおり、人民元の切り上げなど一時的な要因で90円割れの可能性 はあるものの、来年前半は1ドル=100円台へのドル高・円安を予想。 「米連邦準備制度理事会(FRB)が来年早々に利上げに踏み切れば、 円安になると思う」と語った。

ギリシャの財政問題に関しては、広い意味でデフォルト(債務不 履行)、リスケジュール(債務の条件変更)、利払い延期などの確率は 低くないとみており、慎重な見方を示した。

国内株積み増しへ

国内株、不動産、オルタナティブ投資(株式、債券など伝統的な 投資対象以外の資産での運用)は、昨年度は横ばいだった。しかし、 今年度については「一般勘定資産が4兆円を超えると想定しており、 それに合わせて、国内株式を中心に積み上げを考えている」と述べた。

今年度の日経平均株価は9000円-1万2000円程度のレンジを 予想している。「中国の金融引き締めといった一時的なショックで株価 が急落する場面があっても、国内の景気回復は継続するとみており、 現在の水準から上昇する見通し」と述べた。

ソニー生命の09年12月末時点の総資産(一般勘定資産)は、約 3兆7916億2900万円。08年度の平均予定利率は2.59%。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE