4月23日の米国マーケットサマリー:株が続伸、国債は下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格  前営業日 ユーロ/ドル 1.3371 1.3295 ドル/円 94.04 93.49 ユーロ/円 125.73 124.28

株 終値 (暫定値)  前営業日比  変化率 ダウ工業株30種 11,204.28 +69.99 +.6% S&P500種 1,217.28 +8.61 +.7% ナスダック総合指数 2,530.15 +11.08 +.4%

債券 直近利回り  前営業日比 米国債2年物 1.07% +.04 米国債10年物 3.82% +.04 米国債30年物 4.67% +.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比  変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,153.70 +10.80 +.94% 原油先物 (ドル/バレル) 85.09 +1.39 +1.66%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが円に対して2週間ぶり の高値に上昇。3月の米新築住宅販売が約50年ぶりの大幅増とな ったことや、米耐久財受注が輸送用機器を除いたベースで増えたこ とが背景。

ユーロはドルに対してほぼ1年ぶりの安値から反発。ギリシャ が欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に対し、最大450 億 ユーロの救済パッケージ発動を要請したことに反応した。円はほと んどの主要通貨に対して下落。来週の米連邦公開市場委員会(FO MC)会合を控え米景気回復の兆しが示されたことから、よりリス クの高い通貨への買いが活発になった。

BNYメロンの為替グループのマネジングディレクター、サマ ルジット・シャンカー氏(ボストン在勤)は、「FOMCは、先進 3カ国(G3)の中で最初に利上げを実施する公算が高い」と指摘。 「ユーロ売りは今のところ落ち着いたが、欧州の信頼感危機はまだ 終わっていない」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時30分現在、ドルは円に対して前日 比0.6%高の1ドル=94円9銭(前日は同93円49銭)。一時は 6日以来の高値となる同94円32銭を付ける場面もあった。ユー ロはドルに対して0.7%高の1ユーロ=1.3393ドル(前日は同

1.3295ドル)。一時は昨年4月30日以来の安値である同1.3202 ドルを付けた。ユーロは対円で1.4%高の1ユーロ=126 円3銭 (前日は同124円28銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。新築住宅販売件数がほぼ50年ぶりの大幅 な伸びを示したため、景気回復への楽観的な見方が強まった。週間 ベースのダウ工業株30種平均は過去6年で最長の上昇局面となっ た。

住宅建設のパルト・グループは5.7%高。3月の一戸建て住宅 販売は前月比27%急増し、1963年以来で最大の伸びを示した。税 優遇措置が期限を迎える前の駆け込み需要が目立った。利益が予想 を上回ったアメリカン・エキスプレス(アメックス)が高い。メル クは5%上昇。米医療保険改革法は長期的な成長の打撃にならない との見方を示したことが好感された。原油高を背景にエネルギー株 にも買いが入った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値で、ダウ平均は前日比

69.99ドル(0.6%)上げて11204.28ドル。週間では8週連続 で上げた。S&P500種株価指数は0.7%高の1217.28と、1年 7カ月ぶり高値で終えた。

フェデレーテッド・インベスターズ(ニューヨーク)の株式市 場チーフストラテジスト、フィリップ・オーランド氏は「新築住宅 指標はすばらしい内容だ。この景気回復局面は持続可能だ」と述べ た。

◎米国債市場

米国債相場は下落。朝方発表された3月の新築販売が前月比で 約50年ぶりの大幅増を記録したほか、ギリシャが緊急支援策の発 動を要請したことが売り材料となった。

2年債利回りは約2週間ぶり高水準をつけた。輸送機器を除く 耐久財受注額は3月に増加、リセッション(景気後退)に突入した 2007年12月以来で最大の伸びだったことが背景。ギリシャは最 大450億ユーロの金融支援策パッケージの発動を要請した。国債 相場は週間ベースでは下落した。増大する国債の供給を背景に来週 の入札では投資家の需要が抑制される見通し。

グッゲンハイム・パートナーズの米金利トレーディング責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「経済統計の内容は極めて良好で、持続 性も高い。来週は入札が控えており、国債相場にとっては一段の売 り圧力となるだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時53分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇して1.07%。4月12日以来の 高水準。10年債利回りは4bp上げて3.81%、同年債(表面利率

3.625%、償還2020年2月)の価格は10/32値下がりして98 15/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。外国為替市場で、ドルが対ユ ーロで下げたことから、代替投資としての金買いが強まり、2週間 ぶり大幅高となった。

ユーロはほぼ1年ぶり安値から反発。ギリシャが欧州連合(E U)と国際通貨基金(IMF)に支援策の発動を要請したことで、 同国の債務問題がユーロの価値を弱めるとの懸念が緩和した。 2009 年には金は24%上昇した一方、ドルの対ユーロ相場は2.5% 下げていた。

ラサール・フューチャーズ・グループのシニアアナリスト、ケ ビン・ダビット氏(シカゴ在勤)は「金は為替相場の動きと密接に 関連している」と指摘。「ドルが高値圏から下げた一方、ユーロが 安値圏から反発したことで、金が堅調に取引されている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場6月限は前日比10.80ドル(0.9%)高の1オンス=

1153.70 ドルで取引を終了。中心限月としては7日以来の大幅高 となった。週間ベースでは1.5%上昇。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。ドルの対ユーロ相場が7日ぶり に下落したことで、代替投資としての商品の魅力が強まった。

原油は一時1.8%高。ギリシャが救済パッケージの発動を要請 したことで、ユーロが上昇したことがきっかけとなった。3月に米 国の新築住宅販売と、輸送を除いた耐久財受注額が増加したことも 買い材料となった。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) の市場調査ディレクター、アディソン・アームストロング氏は「ド ルの動きが商品相場を押し上げている」と指摘。「ドルが原油の方 向性を定めることは多い。輸送機器を除く耐久財受注額や住宅統計 の数字が良かったことも支援材料だ」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比1.42ドル(1.70%)高の1バレル=85.12ドル。週間ベー スでは0.5%上昇した。

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