高まる深海掘削のリスク-米メキシコ湾リグ爆発事故、依然11人不明

米メキシコ湾のリグ(掘削装置) で20日発生した爆発事故は、米国のリグ関連事故としては23年ぶり の大規模なものとなる可能性がある。原油や天然ガスの掘削会社はエ ベレストの標高を超える深度まで掘削を進めており、それにつれて大 事故が発生するリスクが急速に高まっている。

原油やガスの探鉱のため、エネルギー会社は10年前と比較して 10倍の深さまで掘削している。ウンダーリヒ・セキュリティーズのア ナリスト、ニール・ディングマン氏によると、掘削機による探鉱はこ れまでにない深度の岩層に達しており、水圧の急激な上昇や噴出によ って鋼鉄製の機器が破壊され火柱が噴き出す恐れが強まっている。

沖合掘削請負会社の米トランスオーシャンが所有するリグ「ディ ープウォーター・ホライズン」で20日に発生した爆発火災事故では作 業員11人が依然行方不明となっており、米沿岸警備隊が捜索活動を続 けている。同社は事故について、噴出によるものとの見方をしている。 同社はこのリグを英BPにリース。油井の深さは1万8000フィート (約5486メートル)で、沖合約40マイル(約64キロメートル)で稼 働していた。

ディングマン氏は「沖合掘削は常に高いリスクを伴うが、油井が これほどの深度に達するとリスクはさらに高まる」と指摘。「1万フィ ートを超えると突然、水圧と水温への対処がずっと困難になる」との 見方を示した。

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