米国債(23日):下落、経済統計やギリシャ支援に反応

米国債相場は下落。朝方発表さ れた3月の新築住宅販売が前月比で約50年ぶりの大幅増を記録し たほか、ギリシャが緊急支援策の発動を要請したことが売り材料と なった。

2年債利回りは約2週間ぶり高水準をつけた。輸送機器を除く 耐久財受注額は3月に増加、リセッション(景気後退)に突入した 2007年12月以来で最大の伸びだったことが背景。ギリシャは最 大450億ユーロの金融支援策パッケージの発動を要請した。国債 相場は週間ベースで下落した。増大する国債の供給を背景に来週の 入札では投資家の需要が抑制される見通し。

BNPパリバ・セキュリティーズの米国債トレーディング責任 者、ジェフリー・フェイゲンウィンター氏は「良好な経済統計と来 週の入札が利回りの小幅上昇につながった」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時3分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇して1.07%。4月12日以来の高 水準。週間ベースでは11bp伸びた。10年債利回りは5bp上げ て3.82%、同年債(表面利率3.625%、償還2020年2月)の価 格は11/32値下がりして98 14/32。週間ベースでは利回りが5 bp伸びた。

新築販売が急増

米商務省が発表した3月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済 み、年率換算)は前月比27%急増し、41万1000戸となった。伸 び率は1963年4月以来で最大。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミストの予想上限レンジも上回った。

ジェフリーズ(ニューヨーク)のチーフ金融エコノミスト、ウ ォード・マッカーシー氏は「住宅購入者向けの税優遇措置が影響し ている」と述べ、「売れ筋は低い価格帯の住宅だ」と指摘した。

米商務省が23日発表した3月の米製造業耐久財受注額は変動 の大きい輸送用機器を除く受注が前月比2.8%増加と、ブルームバ ーグが調査した市場予想の約4倍に増加した。

入札減少予想

財務省の発表によると、来週の入札規模は2年債440億ドル、 5年債420億ドル、7年債320億ドル、さらに5年物インフレ連 動債(TIPS)110億ドルとなっている。

バークレイズの金利ストラテジスト、アンシュル・プラダン氏 (ニューヨーク在勤)は、米国の借り入れ需要が以前と比べて減っ ていることから、財務省は中期債の発行規模を縮小し始めるとみて いる。同氏は特に償還期限の短い国債入札が縮小されると予想する。

同氏によると2年債と3年債の発行は2010年度から2011年 度にかけて800億ドル、10年債と30年債は同期間に最大200億 ドル削減される見通しだ。

ギリシャ救済

ギリシャのパパンドレウ首相は23日、EU主導の救済メカニ ズムの発動を「正式に要請することが、国家として必要となった」 と語った。

金利先物動向によると、米政策金利が12月の会合までに少な くとも0.25ポイント引き上げられる確率は66%と、1カ月前の 75%から低下した。

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