HSBC、新興市場から資金シフト-利上げで資産価格10%下落も

HSBCプライベートバンクは新 興国・地域の債券・株式の保有を減らし、先進国の株式へ資金を移し ている。政策金利の引き上げに伴い、新興国の資産価格は最大10%下 落するとの予想に基づく。

アジア投資戦略責任者、アルジュナ・マヘンドラン氏(シンガポ ール在勤)は22日のインタビューで、「新興市場はさらに半年間、ア ンダーパフォームするだろう」と予想した上で、「この3カ月間は期待 投資収益率が高いと思われる米国や欧州に投資している」と語った。

先進国の政策当局が景気回復に取り組む中、欧米の株価は今年に 入り中国やインドをアウトパフォームしている。世界経済の回復をけ ん引したアジア諸国・地域の中央銀行の中では、景気過熱やインフレ 加速への対応として利上げの動きが出始めているが、日米欧の金融政 策は「極めて緩和的であり、インフレ率も非常に低い」とマヘンドラ ン氏は指摘する。

同社の予想は債券ファンド運用最大手、米パシフィック・インベ ストメント・マネジメント(PIMCO)の見方とは対照的。PIM COは先進国について、高い税率や規制強化で動きが取れず低成長に 向かうとみており、投資家には先進国ではなく新興国の債券を購入す るよう推奨している。

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