ノキアは携帯業界の「フォード」、アップルへの対抗製品開発で苦戦

フィンランドの携帯電話メーカ ー、ノキアは今年、ロンドンの目抜き通りリージェント・ストリー トの旗艦店を閉鎖した。これとは対照的に、通りの反対側にある米 アップルの旗艦店では青いシャツを着た販売アシスタントらが忙し く動き回っている。

「自分ならノキアよりもアップルの製品により間違いなく多く 支払う」と話すのはロンドンの学生フェデリコ・クロサトさん(24)。 「速くて故障せず、柔軟性のある携帯電話が必要だから」という。

ノキアの携帯電話は10年前に映画「マトリックス」にも登場し て人気となり、絶対に欲しいブランドとされた。しかし同社はアッ プルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」やカナダのリサー チ・イン・モーションの多機能携帯端末「ブラックベリー」に匹敵 する魅力ある製品を開発できず、製品を値下げして収益性を犠牲に している。同社は過去9カ月でスマートフォン価格を平均で18%引 き下げている。

調査会社ガートナーの英国在勤アナリスト、キャロライナ・ミ ラネシ氏は「今ノキアで連想するのは残念ながら高級車のメルセデ ス・ベンツやBMWではない」と述べ、「頭に浮かぶのは大衆車のフ ォードだ。信頼できるが、高くはなく、払った金額よりも得るもの が若干多い」と話す。このコメントは、ノキアがもはや製品にプレ ミアム価格をつけらない可能性を意味する。同社のスマートフォン の平均価格は2010年1-3月(第1四半期)に155ユーロ(約1 万9200円)と、09年7-9月(第3四半期)の190ユーロから低 下、利益を圧迫している。

同社が22日発表した第1四半期利益はアナリスト予想を下回 った。同社が携帯電話部門の調整後営業利益率予想を11-13%と、 従来の12-14%から下方修正したため、株価は14%急落した。

MKMパートナーズのアナリスト、テロ・クイッティネン氏は 「製品価格の下落は、新しい高性能機種を開発するまで当面続くだ ろう」と述べ、「現行の機種では値崩れは避けられない」と指摘した。

To contact the reporter on this story: Howard Mustoe in London at hmustoe@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Vidya Root in Paris at vroot@bloomberg.net; Colin Keatinge at ckeatinge@bloomberg.net.

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