米国株:上昇、終盤に反転-ゴールドマンめぐる懸念後退

米株式相場は上昇。一時下げてい たが、反転した。米証券取引委員会(SEC)から提訴されたゴール ドマン・サックス・グループが勝訴するとの観測が広がったほか、金 融規制をめぐる懸念が和らいだことが背景にある。

ゴールドマンは反転して値上がり。米経済専門局CNBCが、S ECが問題としている債務担保証券(CDO)の質を低下させた証券 を選択したのは1投資家だったと報じたことに反応した。ウェルズ・ ファーゴやバンク・オブ・アメリカ(BOA)など銀行株も高い。金 融規制についてのオバマ米大統領の演説を受け、新たな規制が予定さ れているとの懸念が後退したことが背景。

スターバックスは、1-3月期の利益が市場予想を上回ったこと が好感され上昇。また中古住宅販売件数の増加に反応し、建設株も買 い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1208.67。一時は

1.3%安と、SECがゴールドマン提訴を発表して以降で最大の下げ となっていた。ダウ工業株30種平均は9.37ドル(0.1%)上げて

11134.29ドル。

リッジワース・インベストメンツで資産運用に携わるアラン・ゲ イル氏はSECのゴールドマン提訴について、「何が起きようと、今 回の件での事実がゴールドマンに打撃を与えることはないとの期待 が広がっている」と指摘。「経済と市場が直面するさまざまな難題を 除けば、全般的なトレンドはプラス方向だ。中古住宅販売の改善が、 選択的消費株の反発につながった」と述べた。

ギリシャ懸念

ヘルスケアやテクノロジー関連企業の業績見通しが市場予想を 下回ったことや、欧州各国の財政赤字拡大が景気回復の妨げになると の懸念が広がり、相場は一時下落していた。欧州連合(EU)はこの 日、ギリシャの2009年の財政赤字が対国内総生産(GDP)比で

13.6%だったと発表した。この数字は、ギリシャ政府が7日に公表 した12.9%を上回る。

ギリシャ国債の利回りは、約10年ぶり高水準に上昇。財政赤字 の急増で、ギリシャが対応に苦慮するとの懸念が高まった。格付け会 社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ギリシャ国債の格付 けを「A3」と、従来の「A2」から1段階引き下げた。また格付け 見通しをネガティブとし、格下げの可能性が、格上げや据え置きの可 能性よりも高いことを示した。

S&P500種の金融株指数は0.6%高。一時1.4%まで下げる場 面もあった。ウェルズ・ファーゴは1.7%高の33.58ドル。BOA は1.4%上げて18.54ドル。

オバマ大統領はニューヨークのクーパーユニオン大学で演説し、 金融業界に対し、自身が提唱する金融規制改革への「激しい抵抗」を 止めるよう求めた。金融市場への規制を強化しなければ、米経済シス テムをリスクにさらす恐れがあると主張した。

規制めぐる懸念

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「オバマ大統領の演説が金融株にプ ラスに影響した」と分析。「ゴールドマンの一件を受け、規制が強化 されるのではと懸念する向きもあった」と述べた。

ゴールドマンは一時1.7%安まで下げたが、結局0.1%高の

159.05ドルで終了。CNBCが文書や匿名の専門家の話を引用して 伝えたところによれば、SECが問題としているCDOについて、信 用リスク分析会社のACAマネジメントが同CDOの質を低下させ た証券の選択を提案。ACAは誤ってその証券がCDOの質を向上さ せると考えたようだとしている。

住宅建設、スターバックス

S&P500種の住宅建設株指数は4.5%上昇。上昇率は2月2日 以降で最大となった。スタンダード・パシフィックやレナーが大きく 上げた。

全米不動産業者協会(NAR)が22日発表した3月の中古住宅 販売件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比6.8%増の 535 万戸。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査 の予想中央値は529万戸だった。

スターバックスは7.3%高の27.25ドル。同社は9月通期の利 益見通しを上方修正した。

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