4月22日の米国マーケットサマリー:株が終盤に上昇、国債は下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3307 1.3390 ドル/円 93.57 93.19 ユーロ/円 124.51 124.77

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,134.29 +9.37 +.1% S&P500種 1,208.67 +2.73 +.2% ナスダック総合指数 2,519.07 +14.46 +.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.02% +.03 米国債10年物 3.77% +.03 米国債30年物 4.64% +.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,142.90 -5.90 -.51% 原油先物 (ドル/バレル) 83.74 +.06 +.07%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対してほぼ1年ぶ りの安値に下落。欧州連合(EU)がギリシャの2009年の財政赤字に ついて、従来予想よりも大きいと指摘したことから、同国が救済資金 を受け入れる可能性が高まったと受け止められた。

ギリシャ10年債利回りは上昇し、ドイツ10年債との利回り格 差はほぼ3倍となった。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・ サービスがギリシャ国債の格付けを「A3」と、従来の「A2」から 引き下げたことがきっかけ。ドルはほとんどの主要通貨に対して上昇。 欧州の債務危機を背景にリスクの高い資産への需要が減退するとの見 方が広がった。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのシニア通貨ストラテジスト、 ウィン・ティン氏(ニューヨーク在勤)は「唯一の驚きは、ムーディ ーズが一段と大幅な格下げをしなかったことだ」と指摘。「債務残高 や借り入れコストの観点からすれば、これはかなり不合理だ。ユーロ の上値は重く、戻してもすぐに売りが出ている」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時33分現在、ユーロはドルに対して6 日続落し、前日比0.6%安の1ユーロ=1.3316ドル(前日は同

1.3390ドル)。一時は昨年5月7日以来の安値となる同1.3261 ドルを付けた。ユーロは円に対して0.3%安の1ユーロ=124円 34銭(前日は同124円77銭)。ドルは対円で1ドル=93円36 銭(前日は同93円19銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。一時下げていたが、反転した。米証券取引委 員会(SEC)から提訴されたゴールドマン・サックス・グループが 勝訴するとの観測が広がったほか、金融規制をめぐる懸念が和らいだ ことが背景にある。

ゴールドマンは反転して値上がり。米経済専門局CNBCが、 SECが問題としている債務担保証券(CDO)の質を低下させた 証券を選択したのは1投資家だったと報じたことに反応した。ウェ ルズ・ファーゴやバンク・オブ・アメリカ(BOA)など銀行株も 高い。金融規制についてのオバマ米大統領の演説を受け、新たな規 制が予定されているとの懸念が後退したことが背景。

スターバックスは、1-3月期の利益が市場予想を上回ったこ とが好感され上昇。また中古住宅販売件数の増加に反応し、建設株 も買い進まれた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%高の1208.68。一時は1.3%安と、SECがゴー ルドマン提訴を発表して以降で最大の下げとなっていた。ダウ工業 株30種平均は9.37ドル(0.1%)上げて11134.29ドル。

リッジワース・インベストメンツで資産運用に携わるアラン・ ゲイル氏はSECのゴールドマン提訴について、「何が起きようと、 今回の件での事実がゴールドマンに打撃を与えることはないとの期 待が広がっている」と指摘。「経済と市場が直面するさまざまな難 題を除けば、全般的なトレンドはプラス方向だ。中古住宅販売の改 善が、選択的消費株の反発につながった」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が 広がったが、朝方発表された米経済統計の内容が良好だったほか、財 務省の発表した来週実施の入札規模が過去最大だったことを嫌気した。

10年債は3日ぶりに下落。週間失業保険申請件数は前週比で減少。 3月の中古住宅販売件数は4カ月ぶりに増加し、3月の生産者物価指 数も伸びた。

トロント・ドミニオン銀行の主任金利ストラテジスト兼エコノミ ストのエリック・ラッセルズ氏(トロント在勤)は「来週の入札に備 えた動きに加え、失業保険統計や住宅統計の内容が売り圧力になって いる」と述べ、「米国以外の国債には買いが入りつつあるが、米国債 は質への逃避買いをある程度失った」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時11分現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇して3.77%。一時は3.71%と、3月 24日以来の水準に低下する場面もあった。同年債(表面利率3.625%、 償還2020年2月)の価格は10/32値下がりして98 25/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日ぶりに下落。ドルが上昇したこと で、代替投資としての金の魅力が弱まった。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は6日続伸。欧州連合 (EU)がギリシャの2009年の財政赤字を当初予測から引き上げた ことが背景。2009年には金は24%上昇した一方、ドルは4.2%下げ ていた。

MFグローバル傘下のリンド・ウォルドック(シカゴ)の市場 担当シニアストラテジスト、アダム・クロプフェンスタイン氏は、 「あらゆるリスク資産の相場が大きく下げている。ギリシャをめぐる 懸念は増しており、投資家は安全な逃避先として、金よりもドルの ような通貨を選好している」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場6月限は前日比5.90ドル(0.5%)安の1オンス=1142.90ド ルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場はほぼ変わらず。3月の米中古住宅販売件 数が増加し、景気回復の兆しととらえられた一方、ドルの上昇が商品 への需要を弱めた。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した3月の中古住宅販売 件数は前月比6.8%増加した。ヒーティングオイル(暖房油)は3営 業日で2.7%上昇。景気拡大を背景に、同じく留出油のディーゼル油 の消費が伸びるとの見方も高まっている。ユーロの対ドル相場は下 落。欧州連合(EU)がギリシャの2009年の財政赤字を当初予測か ら引き上げたことが手掛かりとなった。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのエネルギー担 当シニアアナリスト、トム・ベンツ氏は、「景気回復に伴い留出油 の需要が拡大するとの見方がある」と指摘。「この日の相場はかな り健闘したと言えよう。ドルの堅調を考えれば、原油は大きく下げ てもおかしくなかった」と付け加えた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 日比0.02ドル(0.02%)高の1バレル=83.70ドル。一時は0.5%高 の84.07ドルまで買い進まれた一方、81.73ドルまで下げる場面もあ った。

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